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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の「子安観音」像】 これはまた別の村に建てられている観音堂に祀られている「子安観音」像ですが、以前は正面にある厨子の中に祀られていたと聞いています。実に不思議な「子安観音」像です。右手の3本の指が立てられていて、親指と小指の指先が接触していて一文字になっています。 正面から何枚も写真を撮ってから、後ろに回り込んで舟形光背を見てみたのですが、文字が書かれていなさそうだったので帰ろうとしたら、所長が「ストロボを焚いて写真を撮っておけ」と言うので、背後から写真を撮ってきました。 帰ってすぐに撮った写真を確かめたら、舟形光背にハート形の穴が空けられていました。ハード形が心臓のシンボルになったのは、どんなに早くても18世紀前半です。Johann Adam Kulmus が "Anatomische Tabellen" という本を出版してからのことです。日本では杉田玄白がオランダ語から日本語に訳して『解体新書』を書いています。 ハード形は、カリス(聖杯)のシンボルです。優勝カップを横から見た形を想像していただければお判り頂けるだろうと思います。そして、江戸時代に日本に伝わった「うんすんかるた」に描かれた絵の中に、両側に取っ手の付いている杯を手にしている聖職者の絵が描かれているものがあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.01.18 11:38:04
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