会津キリシタン研究所

【土津神社】

　上の２枚の写真は、土津神社から土津神霊墳墓へ上がっていく参道を撮った写真です。３枚目は、参道の途中にある「円清水（まどかしみず」です。この丸い井戸の底には磐梯山の伏流水が流れていて、土津神社の境内に出ています。そして、４枚目の写真は墳墓にある門です。ある時にここを訪ねたら、地元の高校の弓道部か長刀部の女子高生が参拝に来ていました。

　これらの場所のことは『会津藩家世実紀』にも出ています。特に、「円清水」がここにあったので、土津神社をあの場所に建てたと記されています。そして、保科正之公が「死後は磐梯（いわはし）神社をお守りする」とおっしゃったとも『会津藩家世実紀』に記されています。

　ただ、この時はまだ知らなかったのですが、あるところから土津神社に上がっていく路が残っていて、その路の脇に「青面金剛」石仏が祀られています。あの「青面金剛」石仏はここでご紹介していますが、何故あの路があそこにあるのかも気になっています。

　そして、何故「青面金剛」石仏が祀られているのかも気になっていたのですが、これに関しては伊那高遠を巡り続けてその理由が見えてきました。「青面金剛」は庚申と関連があります。仏家では庚申のマツリの時に、「青面金剛」を祀る習慣があります。そして、旧高遠藩領内の村々には庚申の年に建てられた「庚申」碑が残っています。