会津キリシタン研究所

【猪苗代湖周辺の「子安観音」堂】

　前述のお堂の須弥壇を撮った写真です。前回ご紹介した「子安観音」像はこの青紫色の幕の奥に祀られています。こうした、須弥壇などの奥に隠されている像があるのはここだけではありません。以前に同じようなことを経験しています。「秘仏」であると『新編会津風土記』に記されているお堂の写真を撮ってきて、帰ってからそれを見ていたら、奥に扉が写っていたことがありました。それで、翌日にまた出掛けてその奥に祀られている像を見てきたことがありました。

　ここでもご紹介したことがありますが、舟形光背にハート形の穴が空けられている「子安観音」像もありました。正面から見たのでは、おそらく気が付かないだろうと思いますが、ここでもその写真をご紹介しましたが、間違いなくハート形の穴が空けられています。ハート形は、ウンスン・カルタでは聖杯（カリス）のシンボルです。ハート形が心臓のシンボルになったのは、もっと後のことです。

　今朝の新聞に「道徳」が「道徳科」になって、検定された教科書が使われるようになるということが書かれていました。改正点がまとめられていたのですが、政府は国民に国家への忠誠心を求めているようです。時代が逆行しているのでしょうか。その一方で、テロ対策の情報に関することが「特定秘密」になっているようだとも書かれていました。テロ対策が極秘事項であることは当然のことだと思っています。お互いに秘匿するということで情報の共有が成立しているのですから、当然のことだと小生は考えています。

　ただ、被害者のプライバシーに関することが、ネット上やジャーナリズム二之っていて、かなり気になりました。問題解決には確実にはマイナスにしかならない内容なのですが、それがあるテレビ局でニュースの時間に流されていました。非常に困ったものです。「イスラム国」には近代市民社会の常識は通用しません。