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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の不思議な神社】 これも会津盆地のとある村にある神社で、「八坂神社」と彫られた扁額が掲げられています。しかし、この神社は南南東方向を向けて建てられています。ここから少し離れたところにある道を走っている時に気が付いていたので、2006年5月8日に訪ねてみました。そして、コンパスで向きを確かめたのですが、間違いなく南南東方向を向けて建てられていました。 村は、小生がこの写真を撮っている右手にあります。しかし、『新編会津風土記』のこの村の項には「八坂神社」があると記されていません。この村も古い村で、現在とは漢字表記が異なりますが、『文禄三年蒲生家高目録』(1594)にはこの村の名前が記されています。そして、この村は蒲生氏郷の直轄地になっています。 こうした向きの神社は、会津盆地とその周辺ではここだけではありません。また、この神社とは180度向きが逆の観音堂が建てられていて、三十三観音の札所になっている村がありますが、その観音堂の須弥壇には「子安観音」像が祀られています。そして、『会津鑑』にある石高を『新編会津風土記』にある家数で割ると、一軒当たりの石高は13石になります。現在からするとそれほど多くはありませんが、『新編会津風土記』や『会津鑑』から割り出される、1軒辺りの石高としては低い方ではありません。 こうした不思議な向きに建てられている神社は、天領南山御蔵入に比べると会津藩領内に比較的多く残っています。会津に興味のある方は、5月の連休明け頃に、会津盆地や猪苗代湖周辺をドライブしてみて下さい。この時に大事なことは、村の中の旧道を走ることです。国道や県道からでは、神社が見えないところも少なくありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.02.07 16:46:52
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