会津キリシタン研究所

【会津のとある村のお寺にある観音堂の宝篋印塔】

　会津のとある村にあるお寺に観音堂が建てられているのですが、入口の隙間から中を覗き込んだら宝篋印塔が置かれていました。それも、古い形式を保った宝篋印塔です。扉は締まっていたので、中に入ることは出来ませんでした。ただ、この村で起こった幕末の出来事が気になって調べていたら、どう考えてもその出来事がキリシタンと関係があるだろうと思えています。

　そして、このお寺は浄土宗のお寺ですから、観音堂が建てられていること自体が非常に気になります。また、このお寺には、蒲生氏郷の絵が残っていることから考えると、この宝篋印塔は蒲生氏郷に関係のある人物の墓石として彫られたものであろうかと思いますが、それが何故、観音堂に祀られているのか気になります。

　ご住職にお話をお伺いしたくて、その後、何回か訪ねたのですが、お留守でお会いすることが出来ませんでした。この宝篋印塔に関しては現在も非常に気になっています。ただ、遠目から見ただけですが、緑色に変色している部分があるので、以前は墓地にあったものかもしれません。

　会津では、こうした不思議なものに数多く出会ってきています。そしてその多くはここでご紹介してきました。ただ、伊那谷にも宝篋印塔に出会い、そこは京極高知が飯田の領主だった時には、飯田領だったところなので、納得することが出来ました。今夜は、外が煩いです。冬の会津でこの音が夜中に聞こえると、ゾッとしていました。