|
テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津にある小野小町の墓】 『新編会津風土記』にもその伝承が残っている、会津のとある村の道路脇にある「小野小町」の墓です。「小野小町は都から出羽の国へおもむく途中この村の農家へ泊めてもらいました。農家の主人夫婦は小町をやさしくお世話しました。」と案内板に書かれていますが、これは『新編会津風土記』に記されていることです。そして、その説明の最後で、『新編会津風土記』の編纂者は「それほど古いものにはみえない」と記しています。 小野小町は平安前期の女性です。その頃にこうした宝篋印塔が墓石として建てられたとは思えないので、気になっていたのですが、草むらの中に倒れていたものを集めて組み上げたということを耳にしました。 この宝篋印塔、おそらく2基分の部品を組み合わせたものであろうと思われますし、上部には五輪塔の火輪が載せられています。それで、これがあるところから、村の墓地が見えたので、そこも訪ねたら、古い五輪塔が建てられていました。また、周辺の村々も訪ねたことがあるのですが、お寺には不思議なものが残っていますし、『新編会津風土記』には「このほとりより文字ある石を得ることあり」と記されています。 19世紀初頭にそれほど古いものには見えないとされている宝篋印塔、そして小野小町伝承。非常に興味深く思えます。前回の卵形墓石といい、この小野小町の墓という伝承が19世紀初頭に残っていた宝篋印塔。しかし、これらの不思議さを解いてくれる史料がありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.02.16 16:16:44
コメント(0) | コメントを書く |