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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の首無し地蔵】 前述までのお寺を訪ねた後、気になっていた別のお寺を訪ねました。というのは、2001年にそのお寺を訪ねた時に、お寺に首無し地蔵が何体もあったのですが、当該市町村史を読んでいたら、廃仏毀釈はあったが破壊された石像はないと書かれていたからです。 案の定、首無し地蔵はお寺のところに残っていましたが、一ヶ所に集められていて、お寺の建物も新しく建てられていました。このお寺も、曹洞宗のお寺で、勿論『新編会津風土記』に記載されています。ただ、2001年に訪ねた時の建物は、民家のようにも見える建物でしたし、現在は集会所のような建物になっています。 会津には、首無し地蔵が数多くあります。古い地蔵菩薩石像で首が落とされていないものはほとんどありません。そして、前回ご紹介したような明治期以降に建てられた墓石は数えるほどしかありません。かといって、明治・大正期に建てられた合葬墓も少ないです。これも会津に限ったことではありません。他の地域でも同じことを考えさせられましたが、それでいて、首無し地蔵はそこら中に残っています。 一般に、首無し地蔵は「廃仏毀釈」によって破壊されたとされていますが、首を落とした理由は本当に「廃仏毀釈」だったのでしょうか。これらの首無し地蔵が残っているお寺がある一帯にも、キリシタンの痕跡が残っています。初夏にまた会津へ行くことになると思いますので、その時に、もう一度この一帯を訪ねてみたいと思っています。不思議なものが必ず残っているだろうと考えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.02.26 11:58:57
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