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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【旧高遠藩領内のとあるお寺にあった不思議なモノ】 旧高遠藩領内のとある一帯も気になっていたので、2010年の初夏に出掛けました。これは、その一帯のとある村にあった曹洞宗のお寺です。山門の手前に、「南無阿弥陀仏」と彫られた石碑と「庚申」と彫られた石碑がありました。奥に見えているのが客殿(本堂)ですから、これらの石碑は山門の外にあるということになります。 しかし、下の石碑には右下に「當村」、左下に「講中」と彫られていますから、この村がこの石碑を建てたことが判ります。また、曹洞宗のお寺で念仏が唱えられることは考えられませんから、「南無阿弥陀仏」と彫られた石碑も、お寺が建てたのではないと思われます。 江戸時代中期に宗門人別制度が施行されたのですが、お寺が一般民衆とかかわることが出来たのは、葬式を中心とした供養に関することだけでした。曹洞宗のお寺であっても、座禅を組むことを薦めたり、現在行われているような「座禅会」を開くことは許可されていませんでした。 あるところで、「江戸時代のお寺は治外法権だった」と聞いたことがありますが、町奉行が勝手に入ることは出来なかったので、寺社奉行は、現在で言えば「捜査令状なしで」でいつでも踏み込むことが出来ました。それでも、こうした不思議な石碑がここにこうして残っているのが、非常に気になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.03.02 16:42:26
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