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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の双体道祖神】 この双体道祖神に最初に出会ったのは1998年でした。二人の人物が肩を組んで、反対の手で円盤状のものと液体が入った革袋のようなものを持っています。それ以来、この双体道祖神が祀られているところを通るたびに車を止めて写真を撮ってきました。この写真は2012年10月8日に撮った写真です。 こうした石仏はすべて「双体道祖神」とされていますが、その中でも手に持っているのが杯と徳利と考えられたのか、「祝言」と分類されています。しかし、祝言の中で、新郎新婦に酒を注ぐのは、村毎によって少し異なるようですが、多くの場合、定められた規定によって子供が行っていました。会津でも民俗学的調査の報告書などにもそれが記録されています。(最近の神道式の婚礼の儀式では巫女さんがそれをしています。) そもそも、男女が肩を組むと言うこと自体、日本では非常に珍しいことでした。会津では結婚している男女が歩くときにも、小生くらいのお歳の御夫妻が手を繋いでいることさえ見たことがありません。ですから、こうした「双体道祖神」が何を彫ったものかが理解できなくて困っていました。 それが、『会津藩家世実紀』にあるとある驚くべき記録に気が付いて、非常に感動したのを憶えています。やはり、会津には「土着した」パードレがいたようです。小生が気が付いた『会津藩家世実紀』のその記録がはっきりとそれを示しています。そう考えれば、杯ではなくホスチアで、革袋にはぶどう酒が入っていたのであろうと考えられます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.03.07 10:07:02
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