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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【福島県中通り地方の「子安観音」石仏】 これは中通りのとある村に建てられている、コンクリート製の祠に祀られている「子安観音」石仏です。ある方にご案内していただきました。香炉には、現在も線香が焚かれている跡がありました。 この写真でもお判り頂けるかと思いますが、抱かれている幼児は綿入れのようなものを着せられています。会津にもこうした綿入れのようなものを着せられている幼児を抱いた「子安観音」石像がとあるお寺に残っていますが、そのお寺も曹洞宗のお寺です。 しかし、この村で驚いたのはこの「子安観音」石仏だけではありませんでした。村の中に金毘羅神社があるのですが、その裏山に上がっていく階段沿いに、不思議なものがいくつも残っていました。ここも中通りですから、蒲生氏郷が会津の領主だった時代には、間違いなく蒲生領でした。蒲生氏郷が会津の領主だったのは、文禄三年(1594)から文禄四年(1595)でした。この時代には宗門人別制度は影も形もありませんし、仏教寺院は葬式や法事を行っていませんでした。 一つの村全体がキリシタンになっていても不思議ではありません。その頃以来、江戸時代になってもキリシタンの信仰と習慣が継承されていても不思議ではありません。そして、宗門人別制度が施行されてからも、キリシタンの信仰と習慣が継承されていたことを示す痕跡が会津に残っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.03.12 14:01:39
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