会津キリシタン研究所

【福島県中通り地方の不思議な神社】

　これは中通り地方にある、とある神社ですが、ある方にこの神社へ連れて行って頂きました。その時は非常に寒くて、カメラが正常に動作しなかったので、寒さに強い新しいカメラを手に入れたので、少ししてから所長と再訪しました。

　ネット上ではキリシタンに関係があるように記されています。そして、上の写真の右奥に写っている石仏には観音菩薩が彫られていて、その奥にある石碑には「廿三夜」と彫られています。確かに不思議な神社ですが、最初に訪ねた時に扁額を見て気が付きました。「ミワタリジンジャ」と読むのであろうと思われますが、音読みしたら「サント神社」です。

　キリシタンはお祈りする時などに、「父と子と聖霊の御名によって」という意味の言葉を唱えていました。これはラテン語で唱えられていましたが、その最後の単語が「サント」＝「聖」という単語です。それでこの神社にキリシタン伝承が伴っていることを納得できました。中通り一帯にもキリシタンの痕跡が残っていますし、この一帯には不思議なモノが数多く残っています。

　そうしたことを考えると、浜通り地方にもキリシタンが伝わっていたのであろうと思われるのですが、津波で数多くのお寺や墓地が被害を受けてしまいました。また、放射線量がかなり高いところがあるので、フィールドワークに出掛けるのを躊躇っています。ただ、とある町村に関しては、以前から気になっていることがあるので、是非出掛けてみたいと思っています。