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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【福島県中通り地方の「子安観音」石仏】 前述までの石仏がある村からそれほど離れていない村の、お寺の山門の近くにあった「子安観音」石仏です。「文久二壬戌年」と最下部の台座に彫られています。1862年です。戊辰戦争の6年前ということになりますが、その頃までこうした「子安観音」石仏が建立されているということになります。 そして不思議なことなのですが、何故この「子安観音」石仏がお寺の境内ではなく、山門のところに建てられているのかが非常に気になります。このお寺は真言宗のお寺ですから、観音菩薩が祀られていても不思議ではないのですが、何故か境内に祀らずに山門のところに祀られています。 「子安観音」は『儀軌』に載っていないので、どこかにあった「子安観音」石仏をここに移したのかもしれません。「山門のところ」と書きましたが、厳密に言うとお寺の境内ではないところです。それを考えると、いつの頃にか、お寺がこの「子安観音」石仏を移動した可能性が高いと考えられます。 そして、この「子安観音」石仏の被りものが非常に奇妙です。一般的な観音菩薩には見られない被りものです。そもそも、真言宗のお寺が『儀軌』に載っていない「子安観音」石仏を建立したことが極めて不思議なことだと考えざるを得ません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.03.15 11:18:18
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