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カテゴリ:キリシタン
【会津の歴史に隠れている伊那高遠の香り】 あのキリシタン史を考えるために、伊那高遠の風土記がないか探したのですが、会津の『新編会津風土記』に匹敵するような風土記は見当たりませんでした。それで、伊那谷の民俗学的な調査報告書を手に入れて、それに眼を通したのですが、江戸時代の伊那高遠の実体は見えてきませんでした。 それに悩んでいた頃に、松山義雄『深山秘録--伊那谷の木地師伝承』(法政大学出版局)や『北越雪譜』を紹介して下さった方がいらっしゃって、それらを手に入れてかなりじっくり眼を通してみました。正に、「目から鱗」でした。伊那高遠の香りが会津に残っていますし、それがきっかけで、『会津藩家世実紀』に記されている不思議な出来事を理解することが出来ました。 会津に珍しい名前の村があって、その村に家紋が武田菱のお宅があるのですが、そのお宅の姓が不思議でならなかったのですが、それを解決してくれたのは、伊那高遠だけでなく、旧高遠藩領内の村々で地元の方々からお伺いしたことでした。そして、伊那高遠で伊那高遠に関することをお伺いしていて気になったことも、『深山秘録』を読み進んでいて理解することが出来ました。 このユリの花は、とあるお寺の境内に咲いていたユリです。いつの頃か、百合の根をここに植えたのだろうと思います。そして、会津のとあるところに建てられている案内板に記されている不思議なことも、『深山秘録』に記されていることから、その意味が見えてきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.04.24 12:08:43
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