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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津にある不思議な墓石】 2003年5月頃、ある方からこの墓石がある村のことをお伺いし、『新編会津風土記』のデータベースを作っている時に、大きな疑問を持った村だったので、ある知り合いにお願いして、一緒にこの村を訪ねました。村の一軒のお宅を訪ねて、墓地を歩き回ることをご許可いただいて、墓地を巡ったのですが、その墓地の一番奥にこの墓石がありました。 それで、この村の成立時期を知ることが出来ました。『新編会津風土記』が編纂された後で成立した村です。「小山武蔵守知政墓」と彫られている墓石ですが、側面には「野州小山城主」と彫られています。会津史を研究されている方は、この村の家々がどういう家々で、何故この人物の墓がこの村にあるのかをお判り頂けるだろうと思います。 帰りがけに、ご許可を頂いたお宅に寄ってお礼申し上げたのですが、その時に「あの一番奥の墓を見てきたかよ?」と尋ねられたので、「はい」とお答えすると大変に喜んでいらっしゃいました。そして、このお宅は、幕末近くまでは、外堀の内側にお屋敷があったこともお伺いしました。 それ以降、栃木県小山市が気になっていたので、2012年2月に小山市を訪ねて、気になっているところを巡ってきたのですが、多数のキリシタンの痕跡に出会うことが出来ました。会津史の中世末期の歴史を考えると、この墓石が残っていることは不思議なことではありません。ただ、この墓石が建てられたのは、この村が成立してからであろうと考えられます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.05.05 18:35:34
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