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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【伊那高遠のキリシタン地蔵】 ネット上で知っていたので、最初に伊那高遠に出掛けた時にこの祠に地蔵菩薩像が祀られているものがあるお寺を訪ねました。中央の地蔵菩薩像の胸のところに十字が彫られています。その後何回かこのお寺を訪ねたことがあるのですが、ある時にはご住職が庫裡にいらっしゃったので、お話をお伺いすることが出来ました。 「専門家の方が調査にお見えになって、『キリシタンのものだ』とおっしゃっていましたとお伺いしました。小生も、最初にこのお寺を訪ねた時に、すぐにキリシタンのものであると考えました。このお寺は曹洞宗のお寺なのですが、本堂が観音堂なのです。本来であれば有り得ないことなのですが、宗門人別制度が施行された時に「観音」堂がお寺になったと考えれば、その不思議さは解決できますし、色々なところでそうしたお寺に出会ってきています。 キリスト教の像は、ヨーロッパ的なものと考えられがちなのですが、ヨーロッパにキリスト教が伝わってから聖母マリア像が彫られたり、キリスト像が彫られたりすれば、顔立ちや姿がヨーロッパ的になっても不思議ではありません。因みに、インドのタミル地方に残っている仏像は、日本の仏像とはかなり異なった雰囲気を持っています。 そして、伊那高遠で宗門人別制度が施行されたのは、おそらく、内藤家が高遠藩主になってからであろうと考えられますが、伊那高遠でも会津と同じように施行されていたように見えます。会津にも、臨済宗や曹洞宗のお寺の境内に観音堂が建てられているところがありますが、それらはここでもご紹介したことがあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.05.05 20:53:26
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