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カテゴリ:キリシタン
【会津の「子安観音」石仏と不思議な乳児を抱いた女性像】 うえの「子安観音」石仏は、会津のとある村の裏山に三十三観音石仏が並べられているのですが、その途中にあるお堂の境内に祀られています。この三十三観音は何回も訪ねたことがあるのですが、中には非常に興味深い石仏があります。ある方はそれを天使ではないかとおっしゃっています。また、非常に不思議な像が彫られているのですが、司祭であった聖人ではないかと思われるものもあります。 この「子安観音」石仏の光輪は、光輪になっていません。布を丸めてそれを捻ったもののように見えます。そして、細長い布が「Χ(キー)」の形に彫られています。「Χ」はキリストのギリシア語の頭文字です。クリスマスを"Χ'mas"と書くことがありますが、あの「Χ」はそのギリシア文字の「Χ(キー)」です。 そして、こうした「Χ」は、会津若松市の鶴ヶ城跡の石垣にも残っています。ただ、外側に面した石垣に彫られているので、普通の靴で入るのは無理です。滑ったら内堀まで確実に落ちるだろうと思います。小生は会津のキリシタンの研究を始めた頃に、何回もその石垣の下を歩いたことがあります。 下の写真は、この三十三観音が祀られている村からそれほど離れていないお寺の本堂の欄間に彫られている女性像です。乳児を抱いていますが、どう見ても観音菩薩には見えません。不思議な像なのですが、このお寺の境内には、宝冠にはっきりとした十字が彫られている「子安観音」像が祀られているお堂が建てられています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.06.09 19:02:39
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