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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津のとある村に建てられている阿弥陀堂の「子安観音」像】 これはこれまでにも何回かここでご紹介したことのある、会津のとある村に建てられている阿弥陀堂の厨子の中に祀られている「子安観音」像です。右手以外は台座も含めて一木造りです。多くの方々は、こうした像をご覧になると、仏像だと思われますが、『儀軌』に「子安観音」という観音菩薩がない以上、こうした像を仏像であると断定することにはかなり無理があると小生は考えています。 しかも、会津に残っているのですから、これが聖母マリア像である確率の方がかなり高いと考えています。ただ、大きな疑問は、この阿弥陀堂に関して『新編会津風土記』が沈黙していることです。この阿弥陀堂は、村の中を通っている道からは見えません。村の家並みの間を上がっていくと、この阿弥陀堂が見えてきます。 小生がこの阿弥陀堂を最初に訪ねたのは2003年4月22日のことでしたが、阿弥陀堂を探すのに苦労しました。そして、村のとあるお宅を訪ねてお伺いしたら、場所を教えて下さったので、阿弥陀堂を見付けることが出来、村の方の許可を得て内部を見ることが出来ました。そして、厨子の中にこの観音菩薩像が阿弥陀如来像と一緒に祀られているのを知りました。 会津には、『新編会津風土記』に記されていないお堂がいくつもあります。とある村で、何か残っているはずだと思って村の中を車で走ったら、お堂が建てられていて、「子安観音」像が祀られていることもありました。あのお堂も『新編会津風土記』には記録がありません。しかし、あの村の名前は『文禄三年蒲生家高目録』には載っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.06.19 16:57:53
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