電磁波のこと IV
【電磁波のこと IV】 衛星放送は、地デジで使っているUHFよりももっと周波数の多い周波数帯を使っています。12GHz前後なのですが、12Gは12×10の9乗ですから、12,000,000,000Hzです。そして、人工衛星から発射している電波ですから、八木・宇田アンテナの利得(送受信能力)では、受信が難しいので、中華鍋とそれ用のおたまを合わせたようなアンテナを使わなければなりません。そして、受信部も一度調整したら、簡単には調整し直せないので、かなり頑丈に保護されているようです。 この12G帯はSHF(Super High Frequency)の電波=電磁波で、前述したように、1秒間に120億回、プラスとマイナスが入れ替わる高周波電流によって発生させていますが、受信する方では、アンテナのところにある受信部で、この12GHzの高周波に10.678GHzの高周波を流すことによって、その差の1GHz程度の高周波に変換して、同軸ケーブルでテレビに繋ぎます。これは、12GHzという高周波は、どんなに良い同軸ケーブルを使っても、途中でかなり減衰してしまうので、低い周波数の高周波に落とさなければならないからです。 それならば、初めから1GHzの電波を人工衛星から送信すれば良いのではとお考えになられるかもしれませんが、1GHz程度のUHFですと、大気圏に突入する時に屈折してしまう量が多いので、SHFを使わざるを得ません。20世紀半ばには、UHFでさえ、それを発生させることは難しかったのですが、20世紀の後半にはこうした、非常に高い高周波を発生させることが出来るようになっていました。ただ、こうした高周波は人体に影響が出ますので、アマチュア無線の世界では、固定局で10W、移動局は1Wまでしか出すことが許可されません。それでも、高い知識と高い技術をお持ちのアマチュア無線家の中には、こうした高い高周波を使って月面に電波を送り、月面で反射させて、外国と交信(但し、電信=モールス信号)されている方もいらっしゃいます。無線機もアンテナもすべて手作りのものです。因みに、この周波数帯の電磁波は、ガラス一枚程度はまったく問題になりませんから、あのアンテナを窓辺に置いても大丈夫です。雨に濡れたり、雪の重みが加わったりするよりは遙かに良いのではと思っていますが、会津キリシタン研究所では、テレビのスイッチが入るのは、サッカーの国際試合以外は週に数時間なので、衛星放送を見ることが出来る機材はありません。 そして、現在問題になっている放射線の中のγ(ガンマ)線は、こうした無線の波長(30万キロ÷周波数(Hz))は、何と10pm(ピコメートル)以上だとウィキに書かれています。ということは、 300000000÷X=0.00000000001 X=300000000÷0.00000000001 =30,000,000,000,000,000,000 小生の計算が間違っていなければ、γ線の周波数は最大で300京Hzということになります。正に天文学的数字の正体不明の電磁波ということになりますが、子供にはどんなに少量でも被曝させたくないと、どなたもがお考えになられるだろうと思います。(善兵衛さん、ご指導のほどよろしくお願いいたします)※写真は今日撮った、所長の三人目の孫です。この写真を撮った後、抱き上げて思わず、「わぁ重い!」と口に出してしまいました。小生の体重の10分の1強になっているそうです。 この椅子、孫が脚を屈伸させると揺りかごのように揺れます。ママがほんの少しですが楽になったみたいです。