冬の高遠城趾
【冬の高遠城趾】 真冬の高遠を見てみたくて、2011年1月26日に高遠へ出掛けました。雪はほとんどありませんでしたし、会津に比べると寒さもそれほど厳しくありませんでした。上段と中段の写真は、高遠城趾で撮った写真です。高遠城には空堀しかありませんが、この空堀に下りて堀の壁を見上げると防御力はかなり高いだろうと思えます。勿論、そこを登ることは不可能です。 室町時代後期にこの城が築かれた時には、自然の地形を利用して縄張りが行われたようです。武田家の家臣だった山本勘助の築城だとされていますが、南面から西面を経て北面までは、天然の断崖になっています。しかし、東面は月蔵山という山の斜面の麓になっています。ここが弱点になっていることを知られていたらしく、ここから攻略されて落城したことがありました。 当時は衛星写真も地形図もありませんでしたが、密偵がそうした情報を知ることは難しくありません。三峰川を挟んで南側にある五郎山に登れば一目瞭然です。この五郎山へは下段の写真に写っている小原村からも上がることが出来ますが、室町時代に趣味が登山という人はいなかったでしょうから、誰にも会うことなく五郎山に登ることが出来たであろうと思われます。 「特別秘密保護法」、成立してしまいましたが、これだけ多くの方々が反対しているにもかかわらず、何故、政府は成立を急いだのでしょうか。もうかなり以前のことですが、内閣官房内閣情報調査室が入っている建物に、ジャーナリストの女性が手提げ鞄を持って入り、一番奥の部屋の入口まで行って帰っていたそうですが、その間、誰にも声をかけられなかったそうです。勿論、正門には守衛室があります。法律を作る前に意識が変わらなければ、テロを防ぐことなど、ラクダが針の穴を通るよりも無理なことです。