カテゴリ:ちょっと前のこと
大崎市の松山町で行われたプレビュー公演は シェイクスピア・カンパニーが、一年間かかって創り上げた 「アトゥイ オセロ」 アトゥイとは、アイヌ語で「海」のことです。 原作オセロのあらすじは、こちらでどうぞ 方言で語るシェイクスピアは、言葉が良くわからない部分も 多々あるのですが、なんだかとても面白い 前回の「破蕪礼」の公演を、 秋田から仙台八戸まで追っかけて 4回も観たので、仙台弁はかなりマスターしましたね~^^
原作のオセロはムーア人ですが このお芝居では、仙台藩の武士に育てられた アイヌの青年として描かれています。 原作にも忠実で、 史実にも基づいています。 江戸時代の北海道は、奥州六藩に分与され その地を治めると同時に、警備にも当たったのだそうです。 仙台藩は、道南の白老から釧路、知床から千島列島に渡るまでの土地を 与えられたが、その経営は実に過酷なものでした。 江戸幕府が終焉を迎えるまでの12年間に 蝦夷地に派遣された仙台藩士とその家族は2000人にも及んだのだそうです。 「アトゥイ オセロ」は、 江戸末期の万延元年(1860)に起きた悲劇なのです。
誠実で立派だった青年オセロは、 彼を憎む部下の、悪魔のようなささやきで 愛する妻の不貞を疑い、彼自身が嫉妬に身を焼き 悲劇の結末となるのですが…
お芝居の最後の方は、 隣に座った知らないおばちゃんと二人で 涙、涙でしたね~ なんでこんな結末になるんや~しくしく なんてね^^; 難しい物語を、良く創り上げて表現してくれたという感動も ふつふつと湧き上がりましたけどね。
12月には仙台公演、そしてまた八戸でも公演してくれるそうです。 この劇団のお芝居は、回を重ねるごとに進化して行くので 八戸公演にはぜひ駆けつけたいと思っています。
シェイクスピアの世界は 海のように大きく深い。 私たちの芝居は シェイクスピアの海へと続く 一滴のしずく シェイクスピア・カンパニー
仙台公演:2010年12月23~26日 23日(木)18:00 24日(金)18:30 25日(土)13:00 26日(日)15:00 会場はエルパーク仙台 ギャラリーホール(全席自由) 八戸公演:2011年2月26日(土)14:00 会場は、八戸公会堂 文化ホール(全席自由) お近くの方は、ぜひ観にいらして下さいませ。
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