カテゴリ:竜二と安吉
「おい ヤス!!」 「ああ 竜二の兄貴 ども」 「コレ食え! 焼きトウモロコシ!」 「… … 」 「なに ひとの顔 見てんだよ はやく食えよ!!」 「コレ 食ったら オレ どうなちゃうんです」 「別にどうにも ならねえよ」 「兄貴がタダで 物くれるなんて どうも怪しい」 〔ゴキッ!!〕 「痛!! やっぱり!! でも 食う前に ぶつなんて ひどいッス」 「違う~ それは 里香ちゃんに もらったの 俺は 腹一杯だから 君に あげたの ぶったのは ムカツいたから 以上」 「なんだ じゃあ いただきます~」 「… … 」 「コレ 美味いッス 兄貴!」 「フッ… ところで どうだ 景気はよ」 「おかげさんで 結花を温泉旅行に連れてってやれそうス」 「そうか温泉か 俺は露天の混浴がいいな」 「何で 兄貴がついて来るんですか」 「いいじゃん ダメ? ケチ!」 「当たり前でしょうが もう」 「しかし お前もそうやって店やってると いっぱしの男に見えるよな」 「ほんとッスか 兄貴! ワーイ 変態飛行 ブーーーーーン」 ε=ε=ε=ε=ε=ε= ━(*~▽~)━ 「??? ヤス? なんだそれ?」 「あ すいやせん 灯屋さんとこに 出入りしているうちに感化されちゃって…」 「おお そうだ 灯屋とこは どうだった?」 「兄貴 勘弁してくださいよ 灯屋さんとこ行ったら なんか書類に ハンコ押さされて 入会金とか言って お金取られちゃったじゃないですか~ オマケに 売上の29%まで取られたし」 「お おい お前 まさかアレに ハンコ押したの?」 「なんスか?」 「い いや… 別に…」 「ああ 兄貴 そういえば あの黄色薬師ってお人も 兄貴の友達スか?」 「薬師… なんで その名前知ってんだ? もしかして お前 あいつに会ったのか?」 「ハイ お会いしましたけど…」 「ヤス 大丈夫か お前 骨とか折られてない? 指でどっか突かれなかったか?」 「は? 大丈夫ですけど… なにか」 「そうか… あいつも居たのか… あぶねーとこだった うっかりしてたよ 運が良かったな ヤス 」 「エッ…? エッ…? あの人たち 一体なんなんです?」 「ヤス いいか 世の中には知らない方がいいってことも あんだぜ 命が惜しかったら それ以上 訊くな!!」 「ひっ 怖いッス 兄貴 チョッと泣いてもいいですか」 ヽ(TдT)ノ 「おい また 顔文字化しているぞ ヤス」 「ところで 今日 兄貴は何してるんです?」 「俺は 北山のおやじに言われて 君たちのアシスタント 仕切り!」 「でも 兄貴 さっきから 香織さんとこの 焼きそばの店に ずっと いるじゃないですか 見回らなくていいですか」 〔ゴキッ!!〕 「また ぶつ~」 「俺は あそこから 見回ってんの」 「また 兄貴 香織さんにちょっかい出してんですか? こないだまで 飲み屋のあの女に いいように 貢がされてたのに…」 〔スカッ…〕 「ヤス なんで 避けんだよ」 「ふふふっ 兄貴の拳は もう見切りました」 「ほ~ たいしたもんだ じゃあ… 」 〔ドカッ!!〕 「うぎゃ… 蹴ることないでしょうが もう ココ 痛いんですよ 義経の泣き処っていって…」 「あの… もしかしてワザと間違えてます? 安吉さん」 「オレ なんか 変なこといいました?」 「いや もういい 今の言葉忘れてくれ…」 「でも アレですよね 兄貴 香織さんも大変ですね 女手ひとつで 亜美ちゃん育てて 誰かいい人いると いいんですけどね~」 「… … …」 「兄貴! 花火 始まりましたぜ」 「おお 今年の花火も綺麗だな ヤス」 「兄貴 あそこのカップル やけに賑やかですね 赤い花火が上がると なんか 『ストロベリィィィィー!』とか 二人で叫んだりして」 「… …」 「あっ チョッと 兄貴どこへ」 「あのカップル あんまり可愛いんで ちょっと 頭撫でてやろうかと思ってさ 足で」 「兄貴 もう高校生じゃねぇんですから ダメですよ」 「やっぱ ダメか?」 「この花火が終わると 夏も終わりですね」 「ああ もう 秋だな ヤス」 「そうですね もう秋ですね」 「じゃあ ヤス 行くは 俺」 「あっ 兄貴 あの~ さっきから見てて オレ 思ったんですけどね 兄貴と 香織さんって なんか お似合いですよ 上手くいえないですけど…」 「… … …」 「オイ!! ヤス!!」 「ひ~っ ぶたないで~」 「それくれ!」 「へ? これですか? ブタ」 「おお それ いくらだ?」 「ああ コレね… いいですよ 兄貴 お代は… 香織さんとこの亜美ちゃんに よろしくね」 「 … ありがとよ 安吉」 「兄貴 頑張ってくださいよ!」 「ああ」 「兄貴~」 こだわり「あんこ」とカリカリのうまい皮の絶妙なバランス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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