カテゴリ:レリ-フ組木絵
私の『レリーフ組木絵』を見た方や、自宅で始めた「教室」の様子をホームページなどで知った方から、”好きな事をお仕事にしていいですね”と言われる事がよくあります。
そのたびに”そうですね。とても幸せものです♪”とお応えしていますが、実は…… この仕事を心から”好き”と言えるようになったのはごく最近なのです。 『組木絵』との出会いは18年前。ある日突然、”お仕事”としてやってきました。しかも私のというより、家具制作をしていたパートナーにきた話。 その当時私は子育てと自給自足のための畑仕事が担当。大好きな土いじりのため、田舎暮しに飛び込んだので一日中、約200坪の畑の中にいるだけで、うれしくて♪でもそれで生計を立てるのは無理……笑。 そんな時やって来たお話が”組木絵制作”でした。 パートナーが家具作り(彼は好きで始めた)ですので 当然依頼側も同じ木の仕事なのでと、彼に打診してきたのです。 ところが彼は”今忙しいから段取りしといて”と私にまかせて、 それ以来成りゆきで、私の担当になってしまったのです。 ある日のこと、ある方達がやってきて、いきなり ”これと同じ絵を”と見本を持って来たのが事の始まり。 作り方も、材料も、どの機械をどう使うのかも 何から何まで、自分で考えなければなりません。 最初から有無を言わせぬ”お仕事”としてやってきたのです。 それに木工そのものも私は初めて! その見本の絵を見て”たぶん糸鋸の仕事だよね~!?” と言った具合で、右も左もわからないけど ”え~い!女は度胸だあ~!”とばかり受けてしまいました。 いえいえ、パートナーの家具作りだけでは生活も不安定…… ということが本音でした。 だから背に腹は変えられない”いいお話”だったので即答!(笑) 電動糸鋸もたまたま遊んでいたし、 家族の服も良く作っていたので、形からして ”まあミシンの親戚だよね~”と(笑) 気楽に考えて、始めてしまいました。 ところが!仕事は仕事。甘くは無い! 大好きな庭仕事は遠ざかるばかりで、納期に追われる毎日。 徹夜徹夜の日々も……。 デザインから全てまかされ(って、これが大変なのだあ) 次から次ぎに注文が入る。 実は某ファミレス『コ○ス』専用の絵だったのです。 全国のどこかで新店舗オープンといえば大小合わせて数枚~ きつかったのは特に改装。 リニューアルは徹夜で行う事が多く しかも予定が急に入るので、こちらも徹夜になる事が多い。 そのころよくつぶやいていたのが ”デキヨリノウキ!=出来より納期♪”(笑) まあ仕事ですから、手抜きはできませんが…… とにかく今も誇りなのが 10数年作り続けて、納期に遅れた事”無し!” 無事10数年続けた後、 経営者が替わったとかで、お役ごめんになりましたが 私もすっかり疲れ果てていましたので いわば円満離婚(?)のような終わりでした。 何よりおかげさまで、娘を無事育てあげる事ができました。 それは本当に有り難い事です。 しかも気が付いてみると お金を頂いて糸鋸の修行をしたようだね、と。 ”技”が身に付いて残っていました♪ 『組木絵』に出会って18年。 自宅にギャラリーを開いて4年。 私に与えられたギフト『組木絵』を 少しでも広めてゆけたらと さらに自宅で『組木絵教室』を開講して2年。 ようやくこの頃、 ”『組木絵』を続けて来て良かった” と思えるようになりました。 『組木絵』って素敵♪大好き☆ ってつぶやけるようになりました。 今でも”コ○ス”があると、のぞいてみます。 リニューアルしていない、昔のままのお店には 私の『組木絵』が掛けてあり、 そんな時は招かれるように入ってしまいます(笑) 今私が制作しているもの(上のような)とは違い 色絵の具で着色してあるタイプですが カボチャやリンゴやパンが 懐かしく愛おしく迎えてくれます。 もうすっかりお店の雰囲気に染まって 私の色ではないけれど やさしくお客様をもてなしているような気がします。 これもまた”親の欲目”ってやつでしょうか(笑) 長いお話になりましたが 皆さんもどこかでその子たちを(笑)見かけたら こんな”ものがたり”があったなと 思い出してくださるとうれしいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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