カテゴリ:つぶやき
当ギャラリーは土日が営業日。
加えて今日は『組木絵教室』の日で生徒さんがお二人いらしている。 お昼になり教室の”ランチタイム”が始まった頃から 次々とギャラリーにお客様がいらして その内3組のご家族が入り交じってきた。 ご夫婦とお嬢さん。8ヶ月の赤ちゃんを連れた親子3代。 それに……ああどの方とどの方がカップルで どのお子さんとどのお母さんが~~~~ふうっ! 狭いギャラリーなので、お買い上げの品や、おつりのお返しを間違えないかとヒヤヒヤ。 ポイントカードはお渡しした? 当店をお友達にご紹介頂くための、リーフレットは入れた? その合間に、生徒さんの作業の進み具合をのぞいて、手順を説明したり…… 久しぶりに(笑)目の回る忙しさだった☆ 少しお客様の波が引いた頃、すっかり忘れていた昼食をほおばる。 その前か後か記憶がないが、ひと組の親子がご来店。 先々日教室に参加されたU様と小学生のお子さんお二人。 お母さんが作って帰った、”巻貝とヒトデ”の組木絵を見て お子さん達が”行ってみたい”と、希望したとのこと。 お兄ちゃんと妹の二人。 ギャラリーの中を見てまわっては”・・・”。私の作品を見ては”・・・”。 とにかくとても物静かで、ほとんど声も聞こえないくらい。 でもだからといって、つまらないわけではなく むしろ目を真ん丸にして、じっと見つめては”・・・” そこへ夫がやってきて ”夏休みの工作やるのかな?木っ端がたくさんあるから使う?” といって裏の工房へ誘うと、二人嫌とも言わずだまってついてゆく。 数分後何やら袋いっぱいの木っ端を抱えて戻ってきたので ”デッキでジュースでもどうぞ♪”と声をかけると デッキのテーブルの上に、妹さんが先ほどの木っ端を並べたり、積んだり。 お兄ちゃんは途中で拾ったのか、何やら木の枝をクルクルと回し眺めて観察している。 先ほど夫が捕まえた(瀕死状態だったので拾ったが正しい?) ”ミヤマクワガタ”がお兄ちゃんの前にいる。夫があげたらしい。 でも興味はちょっと曲がった木の枝にあるらしく、 まだじっと観察を続けている。 ここは『木の家具&クラフトギャラリー』と銘打っている。 いわば”木のお店”だが、そうしたところには必ずと言ってよいほど 「おもちゃ」が並んでいるが、うちにはほとんど無い! 車とか飛行機はあるが、どちらかと言うと大人がなつかしむような 「クラシックカー」だったり今は見ない「双発機」だったり…… 私の『組木絵』もモチーフが”可愛い動物”だったり、 甘いハート模様だったりする割には、子供を対象には作っていない。 どちらかと言うと”子供心を思い出すための道具”として 大人に向けて作る事はあっても、「おもちゃ」としては考えていない。 第一子供には高価過ぎるし、子供用には安全対策なども必要になる。 (なめても安全なオイルで仕上げてあるとはいえ、 幼児が飲み込むと危険な、小さなパーツもあるので、 お買い上げの際には、その事を言い添える事にしている) などのいきさつで当店には子供の「おもちゃ」はほとんど無い。 子供には”木で出来たおもちゃ”以前に、”木そのもの”を もっと感じる機会を与えては、と考えているからだ。 最初から”完成形”を与えては身も蓋も無い、と思うのは私だけか…… たしかに整形され、加工された「おもちゃ」も、乳児やほんの小さな幼児にとっては かえって管理が行き届き安心かもしれない。 だが創造する欲求が湧いてくる頃には、 さっきのお兄ちゃんが”・・・”と夢中になって手にしていた ”木の枝”のような、もっともプリミティブな素材を、 見て触って”感じる””感動する” そういうチャンスをもっと!と思うのだ。 石ころや棒っきれから始まる創造性を、もっと大切にしたいと思うのだ。 今日の兄妹の”・・・”には、そうした”感動”の静かな強さが秘められていた気がする。 大声を上げて驚嘆するばかりが”感動”ではなく しみ入るような希求と渇望からくる感嘆を見たような…… その気配を逃さず、子供達の要望を叶えるため すぐさま行動に移したお母さんにも、感激した☆ ”その内ねえ”などと私ならその場を濁してしまったにちがいないもの……笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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