昨日金曜夕方待ち合わせで時間がぽっかりとあいたので久しぶりに仙台駅のオフィシャルショップへ寄ってみる。２００６年バージョンの新しいグッズを見て回った。

新しいキャップはつばの断面部分にゴールドイエローのラインが入った。高級感があっていいと思う。ただし側面の「２００６」のファイヤーエンブレムは立体感がありすぎじゃないのかな。まあ自分もいずれ買います。仕事の途中だったんでパスしましたけど。皆さんも買ってください。アフィリエイトはしないけど（笑）

正面奥のディスプレー台(鏡のところ)に今度は岩隈選手のホームユニが陳列してあった。当然非売品。「しかし岩隈はほっそいなぁ～」と感心してしまった。下手すれば身長１７０センチの選手サイズの細さしかないな。


夜、自分は見逃してしまったのだが「報道ステーション」で今世間を騒がせている投球フォームに関する規則改正のことが取り上げていたらしい。

栗山秀樹がアメリカに取材に行き、ＭＢＬの元審判や現役のベテランキャッチャーに、問題にされている日本人６人のピッチャーの投球フォームを見てもらったところ、巨人上原、ロッテ渡辺俊、横浜三浦大、そして楽天の岩隈については両人とも「なにも問題はない」と断言し、西武松坂と阪神藤川にのみボークの疑いありとコメントしたという。

岩隈と三浦の一度上げた前足(右投手場合左の足)を上げ下げする動作に関しても「タイミングをとっているだけ、打者を騙す意図は感じられない」とほぼ一致した見解だったと。

これをもって今回の日本のプロ野球の規則改正に疑問を呈するのはどうかと思う。
まず人選に問題ありだ。その元審判が何者かは今はわからないが、もし１０年以上前にリタイヤした審判であるのなら今のルールに関しては参考意見レベルだし、ベテランとはいえキャッチャーは普通、ピッチャーの投球モーションに関しては経験則でしかものは言えてないと思うが。ピッチングコーチとか現役の投手にみてもらったほうが数段よいはずなのだが。

実際のところ現在のＭＬＢは以前にも増して投球フォームに対してはかなりうるさくなっている。最近向こうに行った日本人投手が以外に苦戦しているのもそこに原因があるといっても過言ではないと思う。野茂もそうだ。年令的な衰えもあるが、以前のように上体をひねって一度止めるフォームがルールに抵触するとの統一見解が出てから野茂の成績は落ちだした。

前々から感じているのだが「報道ステーション」というか「ニュースステーション」時代からのテレビ朝日のこの手の取材(特に栗山秀樹が取材している特集)には恣意的な意図が見え隠れしていると思うのだが。

何もキャンプインしたこの時期に流すこともあるまい。見る方はともかくその六投手の立場すらすればたまったもんじゃないだろう。ダメなものはダメと一度決まった申し合わせが揺らいだりしては困るはずだ。ピッチャーにとって投球フォームは命であり今から騒いだってどうになるものでもないしこういう雑音が命取りになる可能性だって高い。

他の５人はどうでもいいのだが(本当は良くないのだが)岩隈のピッチングフォームに関してはイーグルスのファン、元近鉄のファンとしていろいろな思いがある。

ルールに照らし合わせてどうとかいうよりも、一種の美学的な見地から自分は岩隈のこの投球フォームを美しいと思っていたからだが。

自分が岩隈が投げる試合を最後に生で見たのは昨年八月末のフルスタでの対日本ハム戦だった。
左足の上げ具合が良くなく「ああ調子悪そうだな」と思ったが岩隈は大きく乱れることなく７回を投げきった。岩隈自身なにかを掴んだようでいてそれには希望が持てた。このフォームで投げる岩隈を見るのも最後かと思うと深い感慨があった。

投球のルールに関してはもう一度日本とアメリカだけでなく、プロ野球のある国すべての審判団が集まって「世界標準」のルールを作ればよい。(というか本来はサッカーのＦＩＦＡのような世界野球機構が必要なのだが)ＭＬＢがすべてではないし、日本のプロ野球だけの独自ルールであってもまた困るはなしだからだ。それでダメならしかたないし問題がなければ封印を解けばいいではないか。そう思った。

というか今ショップにもあったが岩隈の等身大の大型タペストリーを買おうかどうかを悩んでいる。飾る場所がないんだ、これが。