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カマタアキヨシ

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2007年01月18日
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テーマ:洋楽(3362)
カテゴリ:音楽
1. Trans-Island Skyway
2. Countermoon
3. Springtime
4. Snowbound
5. Tomorrow's Girls
6. Florida Room
7. On the Dunes
8. Teahouse on the Tracks





1993年発表 元スティーリー・ダン(SD)のドナルド・フェイゲンのセカンドアルパム。

ソロファーストアルバム「ナイト・フライ」が82年発売だから11年越しのセカンドアルバムということになる。すごいインターバルである。まあ当時は「出したこと」自体がものすごいニュースであったと記憶している。

しかし、時代を越えた名盤の一枚といえる「ナイト・フライ」にはわずかに及ばない。しかし「佳作」と「名作」の間くらいの出来と言ってもいいのではないだろうか。

「KAMAKIRIAD」という謎めいたタイトルの語源にはいくつもの説がある。フェイゲン自身も明言していないし。日本語の「カマキリ」から取ったという説や「CAR MAC LINE YARD」を縮めたという話もある。

SDには「エイジャAja」というアルバムがあり、アルバムタイトルでありメインチューンのタイトルにもなっている「Aja」とは日本語の「彩」からとっているし、ジャケットに横顔を顕している女性は当時人気の高かったモデルの山口小夜子という人だった。そもそも、「スティーリー・ダン」というグループ名も実は日本語というか日本製品の名前(ということになっている)から取っている。そんなフェイゲンならやはり「カマキリ」説が一番ありかな。

「KAMAKIRI」というのはこのアルバムのコンセプトである、超未来型の自動車の名前である。

野菜(畑)から生じた蒸気をエネルギーとして走り、完全カーナビシステムで自走してくれるというありがたいクルマだそうだ。

なんだか、実現したら うれしいのかうれしくないのかはっきりしないクルマだけどね。

このカマキリというクルマに乗って旅に出かけた男の身の上に起きたお話(KAMAKIRIAD)、というのがこのアルバムのコンセプト。

どちらかという毒のあるストーリーや心情を曲にしていたフェイゲンにしては珍しく、なんというか、まともでストレートな詞が多い。

かといってリラックスしているとかそういうんじゃないんだ、なんか必死なのである。必死になって健康やら地球環境について語っているオッサン、という感じがしてならないのだ。

誰に対して必死になっているかというと相棒のウォルター・ベッカーに対してであろう。

このアルバム、プロデューサーにベッカーを迎えている。

よくよく考えてみればまったく必要のない「人事」である。プロデュースなんてフェイゲン自身がやれることである。あえてベッカーを据える必要なんてないのにだ。

「きっとこれは麻薬に溺れた相棒を音楽の世界に引きずり戻すための口実であろう。」自分は当時確信した。

SDの国取物語(SD側からみると「国取られ」、だが)の続きをやっているような感じなんだ。

麻薬兄弟団(DOOBIE BROTHERS)にメンバーをひとり取られ、ふたり取られて減ってゆくSDの中でもがき苦しんできたフェイゲンが、「ベッカーまでも向こうに行ったら御仕舞じゃ!」とばかりに取った策ではないかと。考えすぎかね。

で、実際の音のほうだが、SD→ソロと相も変わらず音のほうは表面上軽やかで、細かく刻んだリズムに、黒人ソウル的な無理矢理なアクセントをつけて歌う、というパターンは健在である。

さらに今回このアルバムではなんていうのか、上手くはいえないが細かくリズムを刻む、というだけでなく、今まで自分らがやって来たことを再構築して「こんな感じにも出来ます」という作品見本市のような感じでもある。

無理矢理なたとえなのだがこんな感じだ。
海鮮料理店でイカ刺しを頼んだら幅広のぶつ切りにされたものが出された。「なんだ無骨だな」と思いながら、箸で摘んでみるとあら不思議、まるでいかそうめんのように細くパラパラとほどけるではないか。「?」と思いひっくり返して見ると、なんとイカ刺しの裏側には一面に細く陰包丁がびっしりと入れてあるではないか。(実話)

そんな感じなのだ。表リズムと裏リズムが共存しているというかうねるように一体化している。

ところどころにベッカーによる、狙ったのか天然になのか判別のつかない、狂ったようなチョーキング音が散りばめられており、「ああSDだよな、これ・・・」という年寄りファンに対するサービスも忘れてはいない。

残念なのは、このチカラ加減が最後まで続かずに、5曲目の「TOMORROW'S GIRLS」の終わりとともにフチッという感じで一端切れてしまうことか。

こういうコンセプトアルバムをつくるとどんな大物ミュージシャン、有能なアーティストでも陥る失敗である。曲順を変えることが難しいからだ。

まあ、実は自分はビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」も「Sgtペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」も「イエロー・サブマリン」も「レット・イット・ビー」も失敗作だと思っている人間なのだが。

今年の正月、わけあってずっと60年代のドラッグ・カルチャー(ヒッピー・ムーブメント)に関する本を読み直してした。

そのとき聴いていたのはSDであり、ドナルド・フェイゲンのソロ名義の三枚のアルバムだった。
妙な符合だが。そのことに関しては別のブログに書いておきます。こっち向きとはいえないので。あしからず。<了>





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Last updated  2007年01月18日 17時00分18秒
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