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カテゴリ:ゴールデンイーグルス
ふがいない負けというか小山のピッチングに対して珍しく観客からは野次というか怒声が飛んだ。
前にも書いたことがあるが自分は自軍の選手のふがいないプレーに対して野次というか怒鳴るというのは「いいこと」だと思っている。(だから誰でもが怒鳴れといっているのではない。怒鳴るのには資格というものが必要だとも書いている) 本来「強いチーム」にはこのような怒声というものは必要不可欠だからである。これは(残念ながら)事実だ。40年近くプロ野球、特に弱いチームのファンであった自分がいうのである。 まあでももし自分が実際に3塁側にいたとしたら果して今の小山投手に対しては怒声は浴びせない。浴びせられない。(理由はあとで書く) 思い起こせば、自分がはじめてブルペンで投げているリリーフ投手というものをナマで真近見たのがこの小山投手でそれは05年の初っ端のホークス戦三連戦の中の雨となった二戦目?であった。(一場投手のプロ先発の日である) このとき自分はいろいろな意味で驚いた。まずはブルペンのマウンドが急造で芝生の切れ目の位置があまりにもホンモンのマウンドとは違っていることで、そしてその次が小山投手の球の速さであった。 なんでこんな速い球を投げられるピッチャーが中日をお払い箱になるのだ?という素朴なギモンも浮かんだ。 そしてそのギモンはすぐに氷解した。やはり自分と同じようにしてブルペンを覗き込んでいた子供が投球練習中の小山投手に向って「カーブ投げてみてよ!」と声をかけて監視員に注意されたのだが、その途端に小山投手の投げる球が乱れだしたのである。投げた球がホーム手前でワンバウンドしてブルペンキャッチャーが顔を背けるようにして避けたり(マスクをしてないからね)もしていた。 そのころ楽天では今以上に投手陣が整備されておらずに中継ぎ抑えの分担すらもはっきりとは決まってはいなかった。 その中で抑え候補の筆頭がこの小山であり、そして福盛でありマイエット(懐かしいでしょ)だった。 自分としては近鉄時代の投球内容を知っていたので福盛こそが一番だろうと思っていたのだが球団内での評価はむしろ小山の方が評価は高かった。 無理もない。あの球を見れば誰でもが思うことなのだ。自分も実際に見てそう思ったのだ。あのシーンを見るまでは。 小山投手に対しては「気が弱い」であるとかいろいろといわれるが、もっと違うところで抑えとしては何かが足りない。そんな気がする。逆に言えば福盛は抑えとして必須だといわれている絶対的に速い球というものは持ちえていなかったが別の必要不可欠なものをもっていたのだろう。 こんな言い方をするのも無責任に聞こえるかもしれないが「小山投手を抑えとして」あるいは中継ぎとして使う方がなにかを間違えているのである。 あるいはその足りないなにかを与えてやらなければいけないのに与えないまま一種の惰性でマウンドに送り込む方が悪いのだ。シーズン開幕当初にドミンゴを抑えとして使うことにしたのとまったく同じ構造である。 もしこれが下位に低迷していても許されるような立場のチームであればそれでもいいかもしれない。 しかし今のイーグルスはそういうチームではないのだ。もはや。 そしてその足りないなにかを誰かのかわりに選手に与えているのが「客からのストレートな反応」であるところの「怒声」であり「罵声」なのだと思っている、ということなのだ。 あくまでも「誰かの代わりに」というのが重要なところだ。そしてその怒声や罵声は決してそのひとりの選手の向けてのものではなく、その選手を送り出した側に対して向けられるべきものなのだとも思う。 にしても小山投手の今年の投球フォームはやっぱりヘンだ。あれをあのままにして投げさせておくというのはちょっと酷だなと思っている。そういう意味で自分は小山投手の二軍行きは必然だと思うし、では代わりだれをというのであれば、やはり一場を抑え候補として上げて使い、川岸、木谷と一人一殺リレーをするくらいのところからはじめてゆくしかないのではないかと思っているのだが。 そしてやはりこれも書いておくが小山投手はイーグルスにとっては必要な戦力なのである。それだけは言うが。戦力として必要だからこそ罵声も飛ぶのだ。 選手に罵声を浴びせるのもやはりそれはひとつのファンとしての役目ではある。しかし誰よりもチームを愛して止まないという自負の持主だけが罵声を浴びせる資質がある。念のためにいっとくが野次の内容でその人のファン度というものも露呈するのだということもお忘れなく。 (私、昔あの鈴木啓示投手に向って野次を飛ばして逆に睨みつけられたことがあります。怖かったです。) 「一場投手を期間限定で抑えに」と書いた3月26日の記事(下のほう) http://plaza.rakuten.co.jp/akgoodco/diary/200803260000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年07月09日 07時47分53秒
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