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カテゴリ:ゴールデンイーグルス
「野村監督の退団(解任)についてなんか書け」と言われたのだけど、正直いって気が重い。まさに「ギガ重いっす」という感じです。 というのも、実は自分は野村監督の就任時に「果して三年で役目を終えて退団という運びになるのだろうか、また(ヤクルトのときと同じように)球団とトラブルになるのではないか」というような危惧を漏らして、ブログ(おそらくは別のブログだったと思う)でそう書いていたからだ。 何故このようなトラブルになるのかというと、もし野村監督にその原因を求めるとするとすると、この人には「球団と契約をして自分は楽天イーグルスの監督になった」という意識がまったくないことだろう。おそらくは「自分は頼まれてこのチームに来たんだ」という意識でいるはず。そういう意味では非常に旧体質の人なんだと思う。(年齢のことを考えるとまあ当たり前だわな) また、球団にこのトラブルの責任を求めるとすると、やはり最初の段階での説明というものが決定的に不足していたのではないだろうか。あるいは昨年暮れに一年間の契約を更新するときに、「後継者を育てる意味でベンチにコーチとして置いておく」という条件を口答だけの口約束のような形でしか取り交わさなかったのも球団の失策だったような気がする。 5年前と較べてまるで夢のようなシーズン2位という結果に野村監督の退団を惜しむファンの声のほうが数段大きいのはよくわかる。 しかし、それはどちらかというと「来年また最下位に戻ったらどうしよう」という不安というか恐怖から来るものなのではないだろうか。 だがしかし、今のこのパリーグの下克上の状態を見れば「たとえ野村監督がこのまま楽天の監督であっても、それでも楽天が再び最下位になる可能性は高い。保証はまったく何一つないのだ」ということも言っておかなければならないだろう。 これもついでに言っておくとするが、今年楽天がシーズン2位になれたのはひと言でいえば「幸運」である。他チームに起きた不運を上手く拾っての二位という結果になったにすぎない。 決してチームに力がついたとかそういうものに裏打ちされたものではないということは心にとどめたほうがいいのでないか。そして足りないのは誰がどうみたって選手の層であってこれは監督の采配だけではどうなるものではない。 その中でどうやって選手を育ててゆくかという命題と立ち向かったときに、自分のチームの若手選手の名前も知らないし覚える気もない。プレーも見たことがないという監督ではいずれそのチームは動脈硬化を起こしてしまうだろう。 自分がむしろ心配なのはそこだ。 プロ野球監督の人事なんていってしまえば二年や三年で起きるごくごく普通の出来事でしかない。こんなことぐらいで「もうファンを辞める」とか言い出すのは子供のただっこみてーなもの。 プロ野球の特定チームのファンであり続けるということは、そういう物分りのよくない球団とどうやって向き合ってゆくかということでもある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年10月12日 21時53分19秒
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