陛下 クニマス発見のさかなクンに対し「多大なる貢献」労いのお言葉。
さかなクンは会見で「ギョギョっとうれしい」「幸せ」と笑み
絶滅したとみられていた秋田県の田沢湖の固有種「クニマス」の発見に貢献した東京海洋大学客員准教授のタレント「さかなクン」が24日、東京都港区の同大学で記者会見し、「ギョギョッとうれしい。自然の条件など、すべてのタイミングそろいました」と、独特のユーモアのある語り口調で喜びを語った。
今回の発見は、イラストレーターでもあるさかなクンが、発見者である京都大学の中坊徹次教授(魚類学)から、クニマスの絵を描くよう頼まれたことがきっかけだった。参考に、よく似たヒメマスを山梨県の西湖から取り寄せたところ、黒っぽい魚が混じっており、「もしや」と思ったさかなクンが中坊教授のもとに持ち込んだことが発見につながった。
天皇陛下は23日の会見で、今年印象に残ったことの1つとしてクニマスの生息が確認されたことを挙げ、発見に寄与した人としてさかなクンの名前を挙げられた。
テレビで会見を見ていたというさかなクンは「まさか私の名前まで出るとは夢にも思っていなかったので、感慨無量。ものすごく幸せ」と興奮ぎみ。
クニマスについては「田沢湖に里帰りすることを願っている」と話し、「これからもフィールドに足を運び、いろんな魚に出合って魚の旅を続けたい。次世代の子供たちにも、自然のすばらしさに目を向けてほしい」と語った。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/101224/trd1012241035001-n1.htm
すでにご存知の方もおいでだとは思うがこのニュースは別のところで大きな問題を巻き起している。この「絶滅種発見」のニュースを報じたNHKや民放テレビ局に対して「さかなクン」までが芸名だから呼び捨てはけしからんという抗議が殺到したというのだ。
半分ふざけているような感じもするが(感情的に抗議をするのはともかくとして)実はこの呼称問題には自分も悩まされた経験があるので他人事ではない。
報道での場合以外でも、敬称というものをどうするかというのは現場でもよく取りざたされていた。たとえばラジオ番組内でゲストや一般聴取者に対して「~さん」付けができない場合が多々あったからだ。
たとえば、これは自分が耳にしたはなしだが、若い女性アナウンサーがついうっかりして、落語の柳屋小さん師匠のことを「小さんさん」と呼んでしまい放送ブースの空気が固まってしまったことがあったというのだ。
しかし、それに対する小さん師匠の返しが見事だった。
こんな感じ「オレのことお天道さん扱いしなくていいんだからよ」
師匠のこの一言で笑いが巻き起こり、ミスで恐縮気味だった女性アナも緊張が取れて現場は一転なごやかなムードになったという。
流石である。
で、このさかなクンのニュースの場合だが、(もちろんこれが唯一の正解だと言い張るつもりはない)このようなニュースでつけられる敬称は「さかなクン(客員)教授」になると思うのだが。呼び捨てはともかくとしても、決して「さかなクンさん」にはならない。
宮内庁ももう少し気をつかってほしかったところだ。陛下も気にしておられたのでは。
ちなみに「アグネス・チャン」の場合だが、それが事件性のあるニュースの場合は芸名と並列でもかまわないが、やはここは本名で「金子・チャン・メイリンさん」あるいは「メイリン・チャン・カネコさん」になるのが望ましく「アグネス・チャン」の敬称なしでもなければ「アグネス・チャンさん」にもならないと自分は聞いていた。
これは果たしてどうなのだろうか。