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テーマ:60年代英国音楽(179)
カテゴリ:音楽
T.Rexの曲を全曲通しで聴いた。こんなことはレッドツェッペリンでもキングクリムゾンでもピーター・ガブリエルでもしたことがなかったのだが。
結局4日ぐらいはかかったか。 実は自分はT.Rexの曲はあまり好きではなかった。「T.Rexが~」というのは正しくはないかもしれない。 自分が好きではなかったのはトニー・ヴィスコンティというT.Rexを担当していた名物プロデューサーが導入した大袈裟なオーケストレーションサウンドだったようだ。 従ってというのか当然というか、初期と後期の曲のほうが自分にとっては合いますね。音的には。 ティラノ時代ならば「UNICORN」、(ビスコンティとケンカ別れした)後期は特に「ボランズ・ジップガン」が良かった。 まあなんていうのかマーク・ボランの歌い方と声質、バンドアレンジ、詞の内容が見事にきれいなまでにフィットしていたからだ。 このように初期から後期までフルに通しでT.Rexを聞いてから、映画やテレビのCMなんかでよく使われている「20th CENTURY BOY」あたりをまるでT.Rexの代表曲のようにしてしまう日本のマスコミであるとか代理店の底の浅さばかりが気になっている。 ついこのあいだも競馬のテレビCMでこの曲が使われていたが、あれはよく考えると競馬を小ばかにしたともとれなくもないからね。 T.Rex後期のアルバムを聞く必要があったので知り合いのCD屋にでも頼んで借りようかと思っていたのだが連絡がつかなくて困っていた。 そうしたところ、友人の知り合い(ゲーム関係の仕事)が後期どころかT.Rexの全曲、全アルバムを持っているとかで「なんなら頼んでみましょうか?」と言って来た。 「んじゃよろしく」と軽い気持ちでお願いしたところ、数日後に「ネット経由で送りたい」と返事が来て、アップロードしたレンタルサーバーの場所(URL)とかパスが送られてきた。 ダウンロードを開始してアタマをひねったのはファイルが1.8ギガ(つまり2ギガ以下に抑えたということ)程度のものが一個しかなかったことだった。 だがダウンロードを開始してから受け取ったファイルの中身を覗いてみて納得したというかさらに驚かされた。なんとmp3ファイルに変換されていたからだった。しかもT.Rexだけではなくバンド名変更以前つまり「Tyrannosaurus Rex」時代とマーク・ボランのソロプロジェクトを含めて、全324曲をアルバム毎にまとめたサブフォルダーになっているという丁寧さ。 礼をいうためにと伝言を頼むと「いや『編集するのがめんどくさいからそのまま送った』って言ってますが」という返事だった。 PCで聴くために再生ソフトに読み込ませることを考えたが「何故か」自分がそれをしようとすると必ずといっていいくらいに失敗ばかりしていた。理由がよくわからない。その知り合いに聞くと「ネット回線をシャットしてからファイルごとにホルダー登録すれば大体はうまくゆく」とのこと。やってみたらその通りだった。最初は上手くゆく。しかしネット回線をログオンした途端ファイルの書き換えが始まる。一枚のアルバム収録曲が別々のアルバムになったり、逆に別の二枚のアルバムが同じアルバムとして処理されていたりするのだ。 曲ごとにプロパティのアーティスト名、アルバム名、ジャンルを完全に埋めて、尚且つ一字一句(空白も)そろえておかないとそうなるらしいが、そうしておいてもやはりこのような症状が出ることがあるので始末に負えないのだ。 推測だが、リイシュー盤やCD化されたとき、ボーナストラックがあったり収録曲数や順番が違っていたりするとこうなるのではないのか。 随分と迷惑な話だが。 「かまたさんの大嫌いなマイクロソフトのWindows media playerはそこのところは上手く出来てますよ」と言われた。別に嫌っているわけではない。立場上敬遠しているだけだ。あれはあれでユーザーの情報が筒抜けになるわけだから顧客情報を持つ身としては仕事では使わない。それだけのこと。 ちなみに仕事と関係のないPCで試しにこのT.Rex全曲集をWindows media playerで読み込ませてみた。しかもフォルダ一括で。例外はあったもののほとんどそのまま読み込めた。 謎だ。逆ならわかるのだが。マイクロソフトでダメでほかのサードパーティーのソフトなら上手くゆくというのは何度も体験済みなのだが。 「それ偏見というか昔のことじゃ」と言われた。辛い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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