『時効警察』第五話 演出・脚本家の感性
かえすがえすも残念なのはトリックにアナフィラキー・ショックを使っていて先々週の『喰いタン』と被ってしまっていたこと。よくあることなんだが割りを食ったな。自分ならここは当然目薬を使ったトリックにします。奥菜恵が出ていることだし。無理か。あと解せないのは、いきなり奥菜恵が被害者である前夫の写真にキスをするシーンから始まったこと。視聴者をミス・リードさせるためか?だとしたら失敗だったと思う。あれいらない。それと幼少期の思い出話もいらなかったと思う。がこれないと奥菜サイドからは文句が出たでしょうね。とはいえ、今回は久しぶりにダルな笑いが戻ってきた。毎回やられたら確かに飽きるがたま~に入るとまだイケますね。椿鮒子(電波少年にも出ていたWAHAHA本舗の女優)を使ったシュールなギャグといい、江口のり子がガムを蝶々結びにするところとか、犬のオシッコの臭い(ウ〇コだろ!)とかバカバカしいギャグがポンポン出てきてこのテイストはいけると思う。逆に、明らかに一~三話をなぞったなと思うようなシーンはどうかと思った。「女は嘘をつくとき相手の目をじっと見つめる」とか、ダンボール箱を置いた机ごとズルズルと引きずるのはいわばお約束みたいなものだが入れる場所がちょっと違うだろう。これは感性の差なのか?。つくづく「笑いの感性」というのは難しいものだなと。はじめっから大きな期待値はなかっただけにハードルを上げてしまうと逆につまらなく感じてしまうのは視聴者のエゴなのかも。点数つければ75点の出来はクリアしていると思うのだが。さてこれで全九話の折り返しを過ぎたわけだ。自分的には残り四話を見切るだけの覚悟と自信は出来たつもりだ。かかってきなさい。