そこまでやる?地球を黄金分割
まずは現代玩具博物館館長、西田明夫さんのオリジナルのパターンを、CGで描いてみました。さて、先日西田さんが所有のヨー・ニーマイヤーの黄金率に関する著書をコピーして送ってくださいました。タイトルは"20 Punkte - ein Land-Art Projekt"。「ランドアート-20個の点」って感じでしょうか。ニーマイヤー氏のHPを見ると"20 steps"とも書かれています。駆け足でざっと目を通してみました。地球の周囲約40000kmを、黄金比で分割しながら20歩で股にかける(!)という計画のようです。地球の円周を黄金比分割します(1:1.618)。小さいほうの弧をさらに黄金比分割、これを20回繰り返して出来た20個の点は、最初の間隔45.8cm、順に1.2m,3.1m,8m,21m,56m,147m,385mと続き、20個目は40000kmとなって地球を一周してもとの点に戻ってくるという話です。だから20歩というわけなんですが、何とも芸術家の彼らしい、現実離れした壮大な話です。ニーマイヤー氏のすごいのは、これを実際にやるために、ドイツのFeldbergという所に行き、雪の積もる山のなかで、高さ5mの木の棒をランドマークとして最初の8点(385m地点)まで立ててきてしまった所です!彼の計画ではこれを続けると11点目でFeldbergを出て(6924m)、15点目はミュンヘンに達し(325km)、18点目でインド・カシミール(5837km)、19点目でオーストラリア(15282km)、そして20点目は出発地点に戻るそうです...はあ。すごいというかなんと言うか、そこまで黄金比にこだわるかなあ、という感じがしますが、個人的にはそんなニーマイヤー氏が...とても好きです。以下のニーマイヤー氏のページにこのランドアートについて、実際に取ってきた写真・図解入りで書かれていますので、興味ある方はどうぞ。http://www.partanen.de/joni/20stepe.html