国境なき　うずら団

　ある時、病院の談話室に座っているとおばあさんに声を掛けられました。たまたま暇であったので勧められるまま彼女の病室で見せてもらったのがプリザーブドフラワーでした。

　始めてみた時は造花かと思いました。

　ですが、精緻で葉脈まで見えるではありませんか。驚きました。無作法にならない範囲で観察してしまいました。

　そういえば病院の併設の売店でもあった気がします。入院していると生ける花は水の取替えが大変だし、鉢も家に持って帰るときに荷物になるしで結構需要があるようです。大部屋に長く居る人なんかは何種類か並べて眺めている人も良く見かけます。


　見かける度に、あれは１本作っていくらの単価なのかなーと流していたのですが誰にも言わなくて良かったです。てっきり王道の内職製品だと思ってたのです。どんどん内職の品目も変わっていくものですね。

　内職といえば、私は子供の頃、親の内職を手伝ってドライバーやハンダゴテで電気工作をやっていました。ある時、時代劇で傘貼り内職で子供を養う浪人を見て、造花を習う教室に通ったことがあります。ドラマ「バイオニックジェミー」再放送を泣く泣く諦めて通っていたのにもう役に立たない技術になってしまったのか。

　orz

　何だか今こうして書いていて軽く精神的ショックを受けています。