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2008年08月30日
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カテゴリ:四方山話
 このところ断片を拾っていたがようやく夢の形が見えてきた。

 やさぐれた杉本哲太風のエージェントが現れてから話が進んだ。話の発端は17歳の誕生日尾目前でその1年前に戻ってしまう少年で、彼は現実には世間的にも注目を浴びる事件で自殺している。ただ事件性からか多くの人が気に留め弔問に訪れる。まるで関係のないはずの、海外に留学している気鋭の若手音楽家も、主婦も、そうしてとうとうこの杉本エージェントも。そう、彼は絶対時間感覚というものがあってこの時間のずれを知覚する事ができるのだ。だからこうして少年の住んでいた町にやって来たという訳だ。

 果たして彼は少年に出会う。

 そして何故みんな知らずにこの町に引き寄せられてから少年と出会う事に気づく。しかし少年が事実として死亡を確認した17歳の朝に全てがリセットされ感覚だけしか残っていない事も知る。少年と出会って何か残っているのは何かしら背中を一押し押されたがっている前に行けない人たちだった。

 杉本エージェントは核心の少年に対峙する。

 少年がもう何万回も17歳に向かっているか分からない話を聞く。杉本エージェントは崖っぷちの少年を説得することになる。少年の中の何かが変わるのが実感できた。なんでそんな事が分かったかというと、実は少年の中にも少し私がいたことがあったからだ。だからか実に不思議な事が起きた。お互いの話しながらどう相手に意図を伝えたいか、どうこおばの一つ一つに意を汲み取ったかが同時に感じ取れるのだ。まるで音楽を同時に聴いている時のような、二人の感情がお互いに重なって独立して聞こえたのだ。思わず今回の主軸でエージェントの中にいた私も固まってしまた程だ。

 おかげでびっくりして目が覚めてしまった。

 その後みたら、杉本エージェントは現実に返っていて、少年があの繰り返し17歳を進み続けるのかこちらの現実に返って来る事が出来るのか確認しているところだった。どうも杉本エージェントによると、事象というのは過去から未来に続くものだけではなく未来が過去を選択することもあるらしいので。


 その結果がどうなったのかは私は知らない。


 夢で見た住人が自分達の中に潜む存在にいつか微かに気がつくのだろうか。
 ふと思った。





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最終更新日  2008年09月01日 10時22分44秒
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