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テーマ:心のトラブル110番(82)
カテゴリ:心・旅
私が、アテネ五輪で一番さわやかに感じたのは、女子
800メートル自由型の柴田亜衣選手の快挙だ。「無 欲」の「頑張り」が功を奏して金メダルを獲得した。 「自分がびっくりしている。周りの人は、もっとびっ くりしているでしょうね」と語っているように、世界 では、ほとんど無名だった。それが、金メダル。きっ と、何の重圧も感じず、気楽に「頑張った」ことが、 この快挙につながったのだろう。 女子バレーは、一応「頑張った」が、やはり、体験 と実力不足。個々の選手に「一生懸命に、頑張った」 ものの、連係プレーがバラバラだった。一生懸命にや っても、周囲に目をやる余裕がないと、こういう最悪 を招く…というケースだろう。 女子マラソンの野口みずき。これまでの不遇の時代 に培われたハングリー精神が、不屈の「頑張り」を生 み出した。あの闘志は、いわゆる、温室で育った現代 っ子にはない、貴重なものだと思う。 これまで「一生懸命に、頑張る」「必死に、頑張る」 ことが、あまり良くないように書いてきたが、野口み ずきの場合は、これがまったく逆の結果となった。弁 解になるかもしれないが、個々の人間によって「頑張 る」精神も異なるのだ。「頑張る心」も、「頑張らな い心」も、結局は、人それぞれの個性、生活環境によ って左右されるということ。 「頑張る」は、TPOによって、ちょっと手抜きを したり、必死になったり、それぞれの選択が必要なの かもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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