カテゴリ:多系統萎縮症
気がつけば、夫が声紋閉鎖術という手術を受けてから3年が経っていた。
気管切開をして約5年半は、 夫の喉元にカニューレが装着されているのが当たり前に過ごしていた。 術後は、カニューレから離脱でき、3年あまりが経った。 カニューレがないことに慣れてしまって、それが当たり前になった。 気管と食道の入り口を別々にしたことで、誤嚥性肺炎のリスクは全くなくなった。 夫の場合、救急搬送され気管切開する前まで普通食だったので、 もし、最初から声紋閉鎖術を受けていたら、 誤嚥の心配がないので、もっと長く、口から食事ができていたと思う。 だけど、たぶん、当時(2009年12月)は、そのような手術は、 一般的ではなかったのかもしれない。 この3年で熱発したのは、PEG交換後の高熱のみ。 そのPEG交換も、バンパー型からバルーン型にして、 在宅で交換して頂き、躰に負担がないことから熱発もない。 肝心の吸引回数の減少は、思ったほどではない。 だけど、3分の2くらいにはなった。 食後(栄養剤等を入れた後)10~15分間隔くらいで吸引していたことを思えば、 かなりの減少だ。 いつも気にかけている尿の流出は、1日の塩分を増やしたことで、 血圧が極端に低くなることがなくなった。 だから、だいたい、同じようなペースで流出している。 結果、主治医曰く 「担当の患者さんで、一番 症状は重いですが、一番 安定しています」 おかげで、私の介護生活も安定している。 1週間のスケジュールが決まっているので、訪問サービスの隙間を使って、 買い物や用足しをする。 よって、一日があっという間。 気づけば、6月も10日を過ぎた うかうかしていると、NHKの番組「チコちゃんに叱られる」のチコちゃんに、 「ボーッと生きてんじゃねえよ!」と叱られる。 そうならないように、日々、ほんの少しの向上心を持って生活したいと思う <追記> 夫の気管切開孔は、カニューレ装着していないので、人工鼻をつけられない。 その代わりに、健常者の方がマスクをするように「トラキマスク」をしている。 夫は、酸素吸入をしているので、酸素吸入用「トラキマスク」を使用。 これにより、気管切開孔近くから酸素吸入できる。 主治医曰く「トラキマスクというのは、健常者のガーゼマスクのようなもので、 自分の呼吸で加湿している」そうだ。 痰吸引時以外は、マスクで覆われているので、ちりも埃も入らないと思う・・・ 3年前の術後と比べたら、傷跡がほとんどわからないくらい綺麗になった 柚葉ちゃん連絡先 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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