記事 アフリカ外で最古のヒト化石発見 人類移動の歴史塗り替え AFPBB News 2019/07/11 05:02 【AFP=時事】ギリシャの洞窟で発見された頭蓋骨の化石を分析した結果、アフリカ以外で見つかった中では最古となる21万年前の現生人類(ヒト)の骨であることが分かったとの研究結果が10日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。
これまで考えられていた 「人類の欧州到達時期」 を 「15万年以上さかのぼる」こととなる。 これは人類学上のこれまでの定説を覆す ヒトのユーラシア大陸進出についての通説を覆すこの驚くべき発見はまた、現生人類ホモ・サピエンスが数万年かけてアフリカ外への移住を何度も試み、時には成功しないこともあったとの説を裏付けるものだ。 欧州の南東部は長い間、現生人類がアフリカから移動した際の主要経路となったと考えられてきたが、 これまでユーラシア大陸で見つかったヒトの最古の痕跡は約5万年前のものだった。 ただ、初期人類のネアンデルタール(Neanderthal)人が太古の昔からユーラシア大陸全土に存在していたことを示す発見は複数あった。 ギリシャの洞窟では1970年代、損傷のひどい頭蓋骨の化石2つが発見され、いずれも当時はネアンデルタール人のものと特定された。国際研究チームは今回、これらの頭蓋骨を最先端のコンピューターモデリングとウラン年代測法を用いて再調査した。 2つの頭蓋骨うち、発見場所となった洞窟の名前にちなんで「Apidima 2」と名付けられたものは、17万年前のネアンデルタール人のものと特定された。 しかし驚くべきことに、もう一つの「Apidima 1」は「Apidima 2」よりも最大で4万年ほど前のホモ・サピエンスと特定されたという。 【翻訳編集】AFPBB News お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.07.14 03:14:56
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