カテゴリ:🔴 B 【ブログ 過去ログ復刻】
日本人が発見した「陰性の美」 あるブログへの私の投稿である ―― 私の投稿 ―― 日本人の心に流れているものは ー 侘び・寂び ー 縮み(scale down)志向 では無いでしょうか? 行ってみてわかりますが、欧州人の価値観は、豪奢・富貴 日本人で例外的にそれを体現した人物は ・安土城の織田信長 ・大阪城・聚楽第の豊臣秀吉 ぐらいではないでしょうか? 欧州のベルサイユ宮殿やヴァチカンのサンピエトロ大聖堂、 システィーナ礼拝堂の天井画 などに代表される豪華絢爛・富貴の しかも、権力を誇示する価値観を positive な価値観とすれば 一方、日本の侘び・寂びは、茶室に代表される いわば「負・陰影・negative・scale down」を認める価値観 なお、寂びという【陰性の美」をはじめて認知したのは、藤原俊成であるとのこと 人臣の位を極めた秀吉と言えども、どこかに豪奢一辺倒に 据座り心地の悪いさを感じ、次第に、侘茶の千利休の 「侘び・寂び」に魅かれます 茶道でこの上なく珍重される銘器の一部は 名もない朝鮮の百姓が日常使用していた茶碗であり 茶室も朝鮮の百姓家を模したもの 究極の栄華を極めながら、敢えて、底辺・極貧の生活に於ける 閑寂な小さな世界を simultaneously に味わう事によって 権力者は自分の富貴を、底辺のレベルから仰ぎ見て 更に一層、大きいものとして味わったのではないだろうか? また、満月の欠けることのない権力の頂点にいながらも いつかは堕ちる運命を予感、なんとはない不安感にかられ 貧しいなりに平和な庶民の生活に身を置いてみて 一瞬の心の安らぎを感じていたのではないだろうか? 利休の茶の湯の茶室は、二畳ぐらいの非日常的なサイズの小屋 おままごとのような虚構の空間 その茶室は、侘びしい百姓家でありながら、同時に 貴人の儀式の場という【虚構】の空間 富貴の極みの貴人も言えども、極小の入り口【にじり口】から 刀剣を捨てて犬のような格好で這いながら入る こうして、皆の権力・身分も、すべて reset され 全員が茶人という均一な status 、平等になる こうして世界でも稀な、簡素で何げない、むしろ貧しいものに 美を見いだした日本人は、 美の世界における「コペルニクス的転回」や 「ガレリオ・ガレリーの地動説」とでも言うべき 人類史上における世紀の大発見を成し遂げたのでは無いだろうか?
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