カテゴリ:IH【健康・医学情報】
🔴日常的な活動を短時間だけやや激しく行った場合、座ってばかりの生活やあまり活動的でない生活と比べて、死亡リスクを減らせるという研究結果が発表された。 National Geographic 座ってばかりの生活が健康に悪いことはわかっているが、運動不足を解消しなければと考えただけで気が重くなる。しかし、手軽に効果を得られる方法が明らかになった。2022年12月8日付けで学術誌「Nature Medicine」に発表された最新の研究によると、早歩きをする、荷物を運ぶ、家事のペースを上げるなど、1日3回、1~2分間「活発に動く」だけで、健康に大きな効果があるという。 「とてもシンプルですが、これまでにない発想です」と話すのは、研究を率いたオーストラリア、シドニー大学の運動科学者エマニュエル・スタマタキス氏だ。「多くの人、そして、多くの医療従事者がいまだに、身体活動は自由時間に行うものであり、どこかに行かなければできないと考えています」 スタマタキス氏のチームは、日常的な活動でも高強度で1~2分間、毎日3回行うと、死亡リスクが最大40%下がることを発見した。また、がんや心血管疾患による死亡率も下がることがわかった。 健康効果を最大限に高めたいなら、スタマタキス氏は毎日活動の強度を上げるよう推奨している。ただし、氏は同時に、例えば、週4、5回の定期的なエクササイズによる効果の方が明らかに高いことを認めている。「それは間違いありません」 運動不足はよくないと言われるが 米疾病対策センター(CDC)によれば、米国では成人の約25%が運動不足で、定期的に体を動かしていない人は60%に達する。身体活動が十分でない人は2型糖尿病、心血管疾患、不安障害やうつ病、早死のリスクが高まる。 米保健福祉省は健康効果を得るため、きびきびと歩いたり、落ち葉をかいたりといった中強度の活動を週150〜300分以上、ジョギング、ランニング、雪かきといった高強度の身体活動を週75〜150分以上行うことを推奨している。しかし、このような推奨はアンケート調査に基づいて導き出されている場合が多く、通常10分以下の短い運動をしている人が調査対象者から外れる傾向があるとスタマタキス氏は指摘する。 スタマタキス氏によれば、近年、すべての身体活動に意味があるという考え方が認められ、重視されるようになっているという。ただし、その効果は強度に依存する。 次ページ:驚きの結果、運動とすら言えない活動にも効果あり
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最終更新日
2024.04.15 14:16:35
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