|
カテゴリ:生活・仕事...苦しいですか?
今日はちょっと、アカデミックに攻めてみようかなんてw... ↓ よもすずし ねざめのかりほ たまくらも まそでもあきに へだてなきかぜ ↑ おぉ~~~、古典だw! これ、『徒然草』の作者・吉田兼好が、友人の歌人・頓阿に贈った「沓冠」の歌です。 『冠(かむり)』とは各行の最初の字列、『沓(くつ)』とは各行の最後の字列が、『折句』と呼ばれる暗号になっていることを指します。 つまり、↑の兼好の歌では、『冠』は、 よねたまえ 米、給え(お米をください) 『沓』は、下から上に読んで、 ぜにもほし 銭も欲し(ついでにお金も欲しいな) となります。 なんともはや、兼好法師ともあろう御方が、雅を装いつつ米とお金の無心とはw。 しかし、さすがは風流人! この歌に対して頓阿法師の答えは、 ↓ よるもうし ねたくわれせこ はてはこず なほざりにだに しばしとひませ ↑ もうおわかりですねw。 この頓阿の歌では、『冠』は、 よねはなし 米はなし(お米、ないの) 『沓』は、やはり下から上に読んで、 せにずこし 銭、少し(お金も貸せないわ) となってます。 あんたら、腹減って、しかも貧乏なくせに... わたしだけ? あさがたにどね やってるの みんなおきてる そんなのうそやぁ われおもう ひるまぬるまゆ ねむれぬよ ↑ 同じ「沓冠」に、こういう有名な歌もあります。 ↓ いろはにほへと ちりぬるをわか よたれそつねな らむうゐのおく やまけふこえて あさきゆめみし ゑひもせす 色は匂へど散りぬるを わが世誰ぞ常ならむ 有為の奥山今日越えて 浅き夢見し酔ひもせず おなじみ、「いろは歌」です。 詠み人は、弘法大師・空海と言われますが、よくわかってないみたいですw。 この歌にも『沓』があり、 とかなくてしす 咎なくて死す(冤罪で死刑になっちゃった) となります。 これは結構有名w。 無理やり7文字ずつ改行して、『沓』になるようこじつけているみたいに見えますが、実は大昔から7字改行だったそうな。 でも『沓』があるのに『冠』がないってのは、こういう様式美にうるさい、風流人の作らしくないですね。 実は『冠』もあって、最初の字列「いちよらやあゑ」はヘブライ語であるとかなんとか... むざんやな あわれなどあほ おるもんなぁ なにゆうてんな それおまえやん ↑ 最後に一句... ↓ じしんはないなぁ くろうはあきた らくしてもうける かってやるよ たかくつくけどね ↑ あたるかいっ!!! ってか、歌になってないじゃん! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[生活・仕事...苦しいですか?] カテゴリの最新記事
|