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カテゴリ:生活・仕事...苦しいですか?
今日は絵文字なしのノーマルな日記を... 10年ほど前、私は転勤で四国の高松に住んでいました。 いいところでした。 道路は広い。 駐禁などの4輪車に対する規制は厳しい反面、2輪車(バイク・チャリ)には甘く『一方通行路』も逆行可。 ビジネス街の周りを飲食店街が取り巻き、それをさらに住宅街が取り巻く街の構造のせいで、職場と住居が近く、おかげで夜も安心して酔っ払えますw。 食い物も旨い! 香川で旨いのは讃岐うどんだけではありません。 さすが海の横、スーパーでオコゼや地牡蠣なんてものまで売っています(しかも安価で!)。 特に私の住んでいた一角は、家電量販店、大型スーパー、深夜スーパー、ユニ○ロ、ゲーム屋、クリーニング屋、バイク屋、焼きたてパン屋、酒屋、ガソリンスタンドまであり、なんとマンションの下にはコンビニ、コインランドリー、レンタルヴィデオ屋と至れり尽せり!(ついでに、マンションの裏から50Mほどで海のため、釣りもOK) 生活必需品から趣味・遊びのアイテムにいたるまで、『歩いていける距離』にあったわけです。 しかし、そんな高松にもないものがひとつ... それは河川、ってか貯水! 一応『春日川』というボラや野生のスッポンのいる幅の広~~~~~い川があります。 でも浅くて、貯水効果など0! そして、私が高松に行った1994年の夏、高松は信じられないくらいの水不足に陥りました。 街中、どこもかしこもカラッカラ! 水気の抜けた街はギラギラと光る太陽に照らされて真っ白! 湿気の「し」の字もありません。 夜は断水、トイレは洗濯や洗い物した後の水を風呂桶に貯めおいて、バケツで汲んで流す。 ザバッ! 〃◇\○ ∫∫ \__〃  ̄| \ ∫_ ( ̄/ /| ( ̄/ il|liO| ̄|_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ バケツで水を流しても... 綺麗には流れません ○ × \_∠_ \_γ_ ( ̄/| ( ̄/ il|liO| ̄|_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 当然のことながら... ウォシュレットも使えませんw 夜中にうっかり貯めた水を切らすと、コンビニとかで買ってこないと喉を潤すこともできない。 ミ、ミズ... m_(_ _;)m .::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. .::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. 洗い物する水がないので、喫茶店は紙コップでコーヒーを出す。 ┏━━━━━┓ ┃自動販売機┃ ┃ Coffee ┃ どないちゃうねん! ┠─────┨ ┃ ┏━┓ ┃ (`Д´)/ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━┻━┻━┫ 同じ理由で、ファミレスは紙皿。 巛∋─── 川 ∫∫川∫∫∫ スパ王とおんなじや! ∫∫∫ 川∫∫∫ (彡彡巛巛彡巛彡巛彡) (`Д´)/ \ 彡巛彡巛彡巛 /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ おまけに大きな飲食店は、店の前に小型自動車ほどもある巨大なポリタンクに水を貯めて使ってるし... 四国四県の中心に位置し、村ひとつ沈めて造られた「四国の水がめ」と呼ばれる早明浦(さめうら)ダムでは、水が干上がってきて村役場が姿を現す。 前述の高松を流れる数少ない川、春日川は、水深が浅いとはいえほぼ完全に干上がり、大量のボラやスッポンなどがミイラになっている。 _ \ / /○\ ││││││ / __/ ̄ ̄ ̄\ > ┼┼┼┼┼┼┼┼< |%/| ├─ \_/ ││││││ \  ̄ \___/ / \ カメはミイラになってもようわからんな... (°°;) といった、身の危険すら感じるほどの、正に渇水地獄状態でした。 そして、なんとえげつないことに、荒物屋や日曜大工店、中には文房具屋の店先にまで、10Lや20L入りのポリタンクが一個1000円、2000円というバカらしいほどの高値でおかれていました。 しかし、いつまで続くのかと思えた地獄のような夏もやがては過ぎ去り、水不足も解消。 すると当然の如く売れ残ったポリタンクが店先に溢れ始めます。 渇水バブルの崩壊ですね。 当然、旬(つまり『水不足』w)をはずしているために、価格は一個300円にまで大暴落! 年末が迫ってきて、やがて年越し、松の取れる頃には一個100円w。 どこかの量販店に売るにも、輸送費の方が高くつくのでしょう。夏には宝物のようにディスプレイされていたポリタンクたちは、もはや軒先に「持ってけ、ドロボー」状態で放り出され、ホコリを被っていました。 誰しも「あぁ、こりゃ完全に焦げ付き(不良債権)やな」と思ったその時です。 夜中に食い物をやって水をブッ掛けたグレムリンの如く、街中に溢れかえっていたポリタンクが一斉に姿を消しました。 そうです。 年明け早々の兵庫県を襲った『阪神淡路大震災』... 大量のポリタンクは被災者の方々のところに送られたのです。 しかし...決して支援物資として送られたのではないことは、夏のバブル価格からも容易に想像がつきました。 今年、四国は11年ぶりの大渇水... またあの光景が繰り返されるんでしょうか? ってやっぱ絵文字使ってるじゃん! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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