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カテゴリ:小説・コミック...文系ですか?
DJロマネスク様の7月10日の日記『ウルトラマンの日』によると、あの名作『ウルトラマン』は1966年7月10日に、予定より一週間早く放映されたのだそうです。 なんと、40年前の特撮なんですね。 でも今観ても色褪せてないのが凄いですね... その後の『ウルトラセブン』も凄く面白かったし♪ ところで、私、ウルトラシリーズというと思い出してしまう小説があります。 ってわけで、今日は小説の紹介をば... 超空想科学怪奇譚 ΑΩ(アルファ・オメガ) この小説がどうウルトラマンと関係あるのかという前に、ウルトラマンとウルトラセブンの簡単なおさらいを... <ウルトラマン> 宇宙脱獄囚ベムラーを追いかけて地球にやって来たウルトラマンは、科学特捜隊の『ハヤタ隊員』の乗るビートル号に接触、そのハヤタの命を助けるために、ウルトラマンは彼と合体します。 <ウルトラセブン> ウルトラセブンが人間の姿でいるときには、『モロボシ・ダン』と名乗っています。 これらを踏まえた上で、件の『ΑΩ』なのですが... プラズマ生命体の一族に『ガ』という者がおり、一族の敵対者『影』を追って地球にやってきます。 が、そのとき日本上空で旅客機と接触。 旅客機は1万メートルの上空から垂直落下し、乗客全員死亡。 『ガ』も変身のミスから命が危うくなり、死亡した乗客の一人『諸星隼人』の肉体と融合します。 そして、日本のどこかに潜んだ『影』を殺すため、諸星隼人の肉体を、腕からプラズマの光弾を発射する身長4メートルの銀色の巨人に変身させます。 『航空機と接触』『死者と合体』『諸星』『隼人』『銀色の巨人』『腕から光弾』... もうおわかりでしょ? この小説、簡単に言うと『リアル・ウルトラマン』なんです。 あ、笑っちゃいけません! 内容的にはまったく笑えない、ってか、気が滅入ってくる物語です。 『影』と闘う『ガ』は、周囲の被害など一顧だにせずに暴れます。 はっきり言って、グチョゲロのSFスプラッタ小説です。 しかし、この小説、『ウルトラ・シリーズ』だけでなく、特撮ヒーローもの全般に対するオマージュになっています。 『影』に取り込まれ、人間とはいえないゾンビが如きものに変わった人間は『人間もどき』と呼ばれます。 『人間もどき』...故・手塚治虫先生原作の特撮ヒーロー『マグマ大使』に出てきた戦闘員です。 旅客機の墜落事故の調査をしていた警部の名前は『唐松』... ウルトラマンの科特隊の隊長は『ムラマツ』... そしてなにより面白く、えげつないのは、『マジンガーZ』の超有名技... 自分が銀色の巨人であることに気付いた隼人が、周囲の被害の大きい『光弾』を使うより、腕が飛んでいく『ロケットパンチ』を使えばいいのにと冗談半分に思ったら、次の戦闘では隼人の肘から先が血しぶきを上げて飛んでいきます。 って具合に、地球的規模で『影』に汚染され、肉と瓦礫の入り混じった荒廃した世界で、『ガ』だけは淡々と冷酷に闘い続ける... 面白いです。 でも、万人には薦められない小説。 えげつない描写の平気な方で、特撮ヒーロー好きな方だけにオススメできるスプラッタ・ヒーローもの... いかがっすか? \(0|0)/ 【o】 でゅわっ! ▼ / \ ↑ DJロマネスク様のパクリw♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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