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カテゴリ:小説・コミック...文系ですか?
先日書いた日記「伊曽保物語」で、梨様からいただいたレス。 >そんな中で覚えてるの「3匹の子ブタ」(でしたっけ?)くらいかなぁ・・・ >あの狼だけは多分忘れません!!《ぇ これ、 「3匹の子ブタ」 「オオカミと3匹の子ブタ」 どっちが正しいんでしょうか? ネットでも探してみたんですが、ほとんどヒットしないどころか、作者もよくわかりません。 私は、オオカミを悪者にしているあたり、てっきりグリムだとばかり思っていたんですが、どうもそうではなく、アイルランド民話みたいです(グリムの童話には必ずと言っていいほど『人間』が出てきますからね)。 そこで、いろいろ考えてみた結果、あることに気づきました。 この話の内容ですが... 昔あるところに3匹の子ブタがおりました。 一番目の子ブタは藁で家を建てました。 二番目の子ブタは木で家を建てました。 三番目の子ブタはレンガで家を建てました。 そこへ子ブタを食べてやろうとオオカミがやってきます。 オオカミは大きな息を吹いて藁の家を吹き飛ばします。 次にオオカミは木の家に火をつけて燃やしてしまいます。 ところが最後のレンガの家は、オオカミが殴ろうと蹴ろうとビクともしません。 仕方ないので無理矢理押し入ってやれと、オオカミは煙突の穴に潜り込みますが、手が(『脚が』?)滑って、暖炉にかけてあった鍋に落っこちて一巻の終わり...南無~~~w っとまぁ、これが大体のお話なんですが... 一番目の、藁の家が吹き飛ばされる話は、明らかに藁の家は強い風(嵐とか台風とか)に弱いということを示唆しています。 二番目の、木の家が燃やされてしまう話は、木の家は(むろん一番目の藁の家も)火に弱いということを示唆しています。 さて、ここで登場するのがレンガの家です。 風が吹こうが、火をつけられようがへっちゃら! オオカミが蹴っても平気ってのは、もしかしたら地震がきてもだいじょうV(← 古いw)ってことなのかもしれません。 気がつきましたか? 『台風』『火事』『地震』... すべて災害ですね。 これでもうわかりましたねw。 そう! これは今でいうところの 建材メーカーのCM だったんです! 当時(って言ってもいつ頃のことかは知りませんがw)、電波や本というメディアがない状況では、『口コミ』というやつが唯一のマスメディアだったわけです。 そこで当時、レンガ職人協同組合の『レンガ普及運動実行委員会事務局アイルランド支部』の青年部の若い衆が、この『お話』という形で、『レンガの家は災害からアナタとアナタの家族を守ります!』というキャッチを広めたんですね。 もうひとつ、オオカミが暖炉の鍋に落ちてしまうくだりには、賊が押し入ろうとしたときのセキュリティという意味合いもあったのかも知れません。 『レンガの家はアナタの財産も守ります!』ってところでしょうかw? どうです? 納得がいったでしょ? 『3匹の子ブタ』は当時のCMだった! ということで間違いない!!! と思う... でも... 当時の人たちは『酸性雨』や『自爆テロ』なんて想定外だったろうな... あともうひとつ... オオカミが暖炉の鍋に落ちてしまうセキュリティ... 訴訟王国のアメリカでは、逆に怪我したオオカミに訴えられて、賠償金払わされることが確実だってことも... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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