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カテゴリ:小説・コミック...文系ですか?
むかしむかし あるくにに 7ひきの子ブタがいました。 1ばんめの子ブタは こうがいに にわつきいっこだてをたててすみました。 でも つうきんじかんが2じかんもかかるので まいにちぐったりです。 あげくのはては たんしんふにんのじれいです。 1ばんめの子ブタは そこにすめなくなりました。 2ばんめの子ブタは ばぶるぜんせいきにたてられた しょくばからちかいマンションにすみました。 でも はんしんあわじだいしんさいがやってきて まちごとこわしてしまいました。 もちろんマンションも あっさりととうかいです。 2ばんめの子ブタも そこにすめなくなりました。 3ばんめの子ブタは マンションではなく お母さんブタからもらった したまちのふるいいっこだてにすみました。 でも 「たいしんほきょうをしないとあぶないですよ」 と しんせつがおでちかづいてきた わるいぎょうしゃのさぎにあい いえをめちゃくちゃにされました。 さいごに たかいほしゅうりょうをとられて いちもんなしです。 3ばんめの子ブタも そこにすめなくなりました。 4ばんめの子ブタは ふるいマンションや ふるいいっこだてがこわいので えきからちかいうえに たいしんこうぞうで やすいとふれこみのマンションにすみました。 でも それは そうけんがしじし あねはがせっけいし きむらけんせつがたて ひゅーざーがはんばいした たいしんぎそうのマンションだったのです。 いつ とうかいしてもおかしくない きょうふのマンション。 4ばんめの子ブタも そこにすめなくなりました。 5ばんめの子ブタは かっこよさをついきゅうし でざいなーずマンションとよばれる ちょっとおしゃれなわんるーむにすみました。 でも しょみんのじっせいかつが そんなおしゃれにいとなまれるはずはありません。 ふきぬけのりびんぐは れいだんぼうのこうりつがわるく おしゃれなしょうめいきぐや おしゃれないんてりあは めんてやそうじがたいへんです。 5ばんめの子ブタも そこにすめなくなりました。 6ばんめの子ブタは おにいさんたちのさいなんをきょうくんとし としんにもほどほど いなかにもほどほど ねだんもごうかさもほどほど でもせっけいせこうは くにがほしょうした ばりあふりーでろうじんにもやさしい あんぜんなこうそうマンションにすみました。 でも ほんとうにじしんがくると だんすいし ていでんでえれべーたーもとまってしまいました。 おもいいんりょうすいや しょくりょうを 20かいのへやまではこぶのもかいだん...これでは ばりあふりーも いみありません。 6ばんめの子ブタも そこにすめなくなりました。 7ばんめの子ブタは おにいさんたちとはぎゃくのはっそうで 「かうからいけない かりればいいんだ!」と あいてぃでもうけ ろっぽんぎひるずという やちんが200まんえんいじょうもする ちんたいのいんてりじぇんすびるにすみました。 でも あいてぃばぶるのほうかいと ちけんとくそうぶのきょうせいそうさ そしてたいほで かぶがぼうらくし はさんしてしまいました。 かねのきれめが えんのきれめ。 7ばんめの子ブタも そこにすめなくなりました。 ところがどっこい! そんなくろうとは むえんなものもいました。 おおさかざいじゅうの ありかさんです。 びんぼうなありかさんは いっこだてや こうそうマンションなどにはすめません。 やすくて ちく20ねんはたっている がたのきた ちんたいアパートにすんでいます。 ときおり きゅうとうきがこわれる... よなかにきみょうなあしおとはする... にんちしょうのろうじんははいかいする... めのまえがじゃんぐるだ... らっぷおんのような「ぴしっ!」っというおとはする... むしたちが へいぜんと へやをいききする... ときおり とかげもはいってくる... っと ふつうにかんがえると とんでもないアパートかもしれません。 でも りふぉーむさぎなんかは やってきません。 ひゅーざーも マンションを うりにきたりしません。 せけんのわるいさぎしたちも おかねのないにんげんから おかねをだましとることは ふかのうなのです。 っていうか おかねのないものを あいてにしたりしないのです。 もちろん たまに びんぼうにんをくいものにしようと わるいまほうつかいが 「えぬえいちけーのしゅうきんでーす!」 といいながらやってくることはあります。 でもそんなときは 「うちはびんぼうなので てれびはありません」 というじゅもんをとなえて おいかえします。 しつこいときには どくりんごがのどにつまってしんだふりをして やりすごします。 くうふくのあまり そのまま ほんとうにしんだようにねむってしまうこともあります。 そんなときは すてきなこいびとが あまいきすでやさしくおこして... くれれば さいこうなのですが ありかさんには のぞむべくもないゆめです。 そのかわりに ふてきなごきぶりやむしたちが かおをはいまわって ひめいとともに とびおきさせてくれます。 とうぜん じしんのしんぱいなんかも ありかさんはぜんぜんしません。 いつくるかわからないものに おびえているようなゆとりは びんぼうにんにはないのです。 びんぼうにんにとっては「あすのいのち より きょうのめし」なのです。 びんぼうはつよいのです。 もちろん このよでいちばんつよいのは おかねです。 おかねはおおさまです。 けんりょくもつよいです。 けんりょくはじょおうさまです。 でも びんぼうもそれらにまけないくらい つよく うつくしいのです。 びんぼうは いわば おひめさまみたいなものでしょうか? あぁ すばらしきかな びんぼう! あぁ たたえよ びんぼう! ありかひめは それからもずっと しあわせなびんぼうらいふをおくったとさ。 おしまい ■お父様・お母様へ... この物語に登場する人物・団体は架空のものであったりなかったりと、極めて微妙です。 それをご理解いただいた上で、お子様に読んであげてください。 ('A`)ヴェノア お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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