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カテゴリ:生活・仕事...苦しいですか?
もう4~5年前になりますか、ちょっとした病に倒れ、2カ月ほど入院していたことがあります。 風邪らしき症状でもないのに、息苦しくて、咳が止まらず、ノドが切れて血が... それが1カ月くらい続きました。 夜もほとんど寝られない... 快眠・快食・快便の3快主義 を信条とする私には到底耐えられるものではありません。 病院へ行くと、その場で「肺炎を起こしてるから、入院ね♪」って言われました。 這うように会社に行き、何とか仕事の段取りと引継ぎをして、翌日入院。 入院してすぐに、「悪いのは肺ではなく、頭...じゃなく、心臓ですね♪」って医者から明るく宣告されてしまいました。 My Broken Heartというわけですねw。 摂取する水の量を制限され、大量に利尿剤を投与され、小型の携帯心電図を取り付けられ...私の心臓ちゃんの鼓動や心拍数を、ナースステーションの方で24時間、モニターされているわけです。 心のプライバシー、ゼロw!(← 意味が違うだろうw) そんなこんなで、それまで入院生活などしたことのない私にとって、驚愕と苦難の日々がやってきました。 とりあえず、病院生活と普段の生活の違いで決定的なのは、『食事』...これです。 『病院の食事』、これを擬音を用いて一言で表わすなら ぱっさぱさ これに尽きますw。 「病院食は味が薄くて...」って愚痴はよく聞きますが、もともと薄味好きの私にはなんてことはなかったのです。 が、こってりが好きな私には、あのぱさぱさ感はちょっとね。 油がこれっぽっちも浮いていない肉じゃが... かけた減塩醤油にこれっぽっちも油の浮かない焼き魚... すりゴマすらかかっていないほうれん草のおひたし... 危篤状態というならともかく、すぐにはポックリ逝かない健康状態の人間にとって、あれほど油抜きされた食事はつらい。 そして何よりつらいのは、その『量』の少なさ! 最初の頃なんてね、食事開始1分で完食ですよ! 普段の生活で言えば、酒の前の突き出し程度、まさしくオードブル! 薬のせいで、咳は止まって、夜もぐっすり、食欲も全開バリバリ状態なのに... 快眠・快食・快便の3快主義 を信条とする私にはやはり耐えられるものではありません。 が、食べるほどに口の中が乾いていくようなぱっさぱさの食感も、「幼児の食事か?」って量の少なさも、3日もすると苦痛ではなくなります。 人間、慣れる生き物ですw。 しかし、それはそれとして、もうひとつ厄介な問題が... 人間、突如食べる量を極端に減らすとどうなるか? そう、ダイエットをしている女性なら経験済みのことと思いますが... 出ないんです... あれが... そう、うんち... 『便秘』がやってくるんですねw。 特に私の場合、水の摂取も制限されているので、酷い...便意すら催しません。 2~3日してやっと、僅かな便意を感じ、トイレに行ったのですが出ません。 「はぁ~~~、これが便秘というものかぁ」と初体験に感動するのも束の間、段々苦しくなってきます。 もはや下腹部に小石が入っているような感覚! しつこいようですが、 快眠・快食・快便の3快主義 を信条とする私にはこれも耐えられるものではありません。 で、ある朝5:00に起き、「たとえ、ヤギみたいなのでもいいから、今日は絶対出すぞぉ!!!」と気合を入れて、トイレに向かって出陣しました。 が、勢い込んで便座に腰掛けるも、一向に出てこない。 5分経過...だめか? 10分経過...あ、出そう! 15分経過...だ、だめだ! 20分経過...あ、またちょっと出そうな気が! ここで引いたら、二度と出てこないんじゃないか? 二度と出てこないと最後の手段しか残されていないんじゃないか? 最後の手段... _| ̄|O こぉ~~んな格好して、看護婦さん♪(『看護師さん』なんてロマンのない呼び方しません!)から浣腸! これは避けたい!!! 男のプライド、最後の砦は死守せねば! ぬぅうぉぉぉぉう・・・・・・ 「丹田に力を込める」とありますが、正にその表現どおり! どぉりゃあぁぁぁ・・・・・・ 中身どころか直腸まで出てくるんじゃないかというほどに、もう... きぃいぇぇぇぇい・・・・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ からん・・・ぽちょん! 正に石ころを便器に投げ込んだような音... はぁ、産まれたぁ... (;´∀`)=3 思ったより小さかったけど、とりあえずミッション・コンプ・・・あれ? こんなに酷い便秘状態なのに、なんでお尻にこんなぬるぬる感が? おそるおそる覗き込んでみると、便器の中は... スプラッタ状態... やだぁ、はじまっちゃったぁ♪などと、ボケるのもそこそこに、ウォシュレットでお尻をキレイキレイし、個室を後にしました。 30分に渡る死闘で精根尽き果て、ちょっと内股でふらつく足で洗面台にいき、手を洗っていると... ドタ ドタ ドタ ドタ ドタ ドタ・・・ 複数の人間が廊下を走ってくる音が... あぁ、この早朝から誰かが危篤状態になって、看護婦さんが走っているんだな...そう思いました。 すると、その足音とともに、パニックを起こしたような看護婦さんの叫び声が... Alicaさぁ~~~ん だいじょ~ぶぅ~~?! 「はぁ、一体何が?」と言いながら、マヌケ面でトイレから出てきた私を見て、「ハァ~~~」っと、その場でへたり込んだ3人の看護婦さんが話すところによると... 数分前、ナースステーションのモニターに表示された私のヴァイタルが、ほとんど死亡レヴェルまで落ちたとかw ちょうど、私が「ぬぅうぉぉぉぉう」とか「ふっ、ふっ、はぁ~~」とか言いながら力んでいたころです。 私の体に取り付けられた携帯心電図が心臓の異常を感じ取って信号を送ったんですね。 「そういう体調不良は、正直に申し出てください!」 そうこっぴどく怒られ、その後毎朝の問診時にはしつこいくらい何度も「便通は?」と訊かれるようになり、「出ました、出ました! たぁ~んと出ました!」と答える毎日... それでも、「便秘」「初潮」「出産」という女性の苦難を疑似体験したものの、内心、「ふふふふ、でも男としての最後の砦は守り通したぜ」とほくそ笑むAlicaさんなのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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