「働くって楽しい! 」=社会知るきっかけに-広がる障害児の職場体験
時事通信 9月24日(月)5時11分配信
中学生の仕事への興味や関心を高めようと各地で行われている職場体験。障害のある子供たちも普段とは違った世界に飛び込み、挑戦している。
大阪市立聴覚特別支援学校中学部2年西田奈緒さん(13)は8月、夏休みを利用して学校近くの結婚式場「パル法円坂」のカフェで実習した。
補聴器を着けている西田さんは、わずかに聞こえる声と相手の口の動きで会話できるが、初めての経験に緊張した面持ち。配膳した女性客から「ありがとう」と伝えられると、照れくさそうな笑顔に。満席になったカフェ全体を見渡しながら、水を注ぎに行ったり、テーブルを片付けたりと慌ただしいランチタイムを過ごした。
「コミュニケーションが取れるか不安だったけど、ゆっくり大きな声で話してくれたので、楽しく上手にできた。耳が聞こえなくても働ける」と西田さんは喜んだ。
パル法円坂の野村英司社長(50)は、「従業員にとっても良い刺激になる。少しでも社会貢献になれば」と語った。
同校中学部では10年ほど前から書店やコンビニなどの協力を得て実習をしている。学校生活では手話が中心だが、職場体験では、手話を知らない人たちとのやりとりを学ぶ。進路指導主事の上原あかね教諭(37)は「社会人と接することで、働くことにポジティブなイメージを持ってもらえれば」と話す。
文部科学省によると、特別支援学校での職場体験は、必修ではないものの、総合学習の一環として2000年ごろから全国各地で始まり、現在では広く行われているという。
金沢大の河合隆平准教授(障害児教育)は、「障害を持つ子供たちが社会に目を向け、つながっていくきっかけになる」と指摘。「単にスキルを身に付けるのではなく、仕事に対する実感を持てることが大切」としている。
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大阪市立聴覚特別支援学校 は、伝統ある学校です。
「手話も大切だけれど、相手の口の形を見て会話する口話 が社会に出ていくには必要。」
と、何代か前の校長先生が話してくださったことが有ります。
日本の労働者人口が増えてほしいです。
障害者もできることは自分でするのが当たり前ですから、労働することも当たり前です。
保護者の責任として、
なにかできることはないかな。。。
どうしたらできるようになるかな。。。。と幼児期から考えて、試して、時間と経験を積み上げておきたいです。