やはり控訴したのか。
政府は27日、成年後見人が付いた人は選挙権を失う公職選挙法の規定を「違憲」とした東京地裁判決について、東京高裁に控訴した。公明党が控訴断念を求めるなど慎重論もあったが、選挙事務の混乱回避を優先した。一方、政府・与党は違憲とされた公選法規定の見直しを進める方針だ。(時事通信)
原告の父で後見人(81)が、怒りをあらわにしておられるとか。
きっと、原告の周囲には、彼女の選挙権を悪用しようとする輩はいないのだ。
次男の周囲にもいない。
ありがたいことだ。
みんなが良い環境で生活しているわけではない。
いつだったか、多数の知的障害者が、マイクロバスで投票所に連れてこられて、施設の理事長の親類である立候補者に投票するようにインプットされていたことがわかって、ニュースになっていた。
私は、民主党が大勝した選挙で、視力の衰えたお婆さんが投票に行きたいというので、ボランティアで同行したら、受付の女性にイヤに厳しく対応された。
お婆さんは、受付を済ましたら投票所にいるスタッフさんに付き添ってもらって投票用紙を受け取って、記入台に行き、記入したら投票箱まで導いてもらって、そこから私と帰って来た。
帰り道に、なんで私はあんなに無礼な対応をされたのだろう。。。と考えた。
私は、「お婆さんを口説いて自分が応援する候補者に投票させようとしている人」に見えたのかもしれない。。。と気がついた。
ああ、そうか。
もちろん、私はそんなことはしない。
お婆さんが誰に投票されたのか、知らない。
次男が投票するときも、次男に私の意見を強要しない。
投票所のスタッフの対応から、「親切を装って、誰かを投票所に連れて行って、自分が応援する立候補者への投票を頼む輩」が多数存在するのかもしれない。。。と思った。
世の中は、善意の人ばかりではないのだ。
組織力と資金力をもつ団体が、こういう手段で知的障害者の票を奪い取ることは可能なのだ。
そして、奪い取った票で自分たちの主張や権利を代弁する議員を多人数国政に送り出したら、なにが起こるのか。
やはり、次男には、私が75歳までは私と一緒に投票所に行ってもらおう。
次男の選挙権は私が守るしかないのだろう。
私が次男に成年後見人を立てたら、次男に選挙権を諦めさせるしかないのだろう。