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2012.05.25
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カテゴリ:旅行・史跡など

 登山杖持っているところ

今日の夕方、2泊3日の登山旅行から帰ってきました。
登山当日の天気も良好で、怪我もなく終了出来たのは僥倖というべきでしょうね。

ただ登山の結果は少し残念な結果でして、2つ登る予定のところが1つの山のみで撤退という不完全燃焼なものとなってしまいました(ため息)。その辺が返す返すも無念です。

で、どの山に登ったかですが、長野県が誇る(?)活火山、浅間山、その第1外輪山黒斑山でした。

本当は黒斑山だけでなく、浅間山第2外輪山前掛山も登山する予定だったのですが、選択した登山道、蛇骨岳側の外輪山ルートが予想以上の積雪によって通行困難で、踏破に時間を大きくロスしてしまいまして、前掛山にたどり着く時間が無くなり、撤退を余儀なくされてしまいました(涙)。

まぁ、登山行程約9時間で2つの山を踏破するというのは、かなり欲張りな計画(無謀な計画とも言う)でしたので、計画者の認識が甘かったための失敗と言うことになりましょう(ため息)。

さて、黒斑山、前掛山など、浅間山に詳しくない方にはハテナな固有名詞が並んでいると思いますので、簡単に解説したいと思います。

なお誤りや私の認識違いなど、お気づきになった方はご一報いただければ幸いです。

世間様ではひと言で「浅間山」と呼ばれていますが、実はこの浅間山、いくつもの山の集合体です。

一般的に浅間山と呼んでいるのは、標高2568メートルの釜山です(釜山=浅間山という認識で間違いのですが、今は説明のため、あえて釜山という言い方で解説いたします)。2009年に噴火したのはこの釜山です。現在も大きな噴火や降灰といっ大きな活動は見られないものの、時折火山性ガスの放出や噴煙などは確認されているため、立ち入り禁止の状態です。

釜山の隣に第2外輪山前掛山(2524メートル)があります。現在は釜山の火山活動に比べて大人しい印象の前掛山ですが、その本性はとてつもなく凶暴です。

平安時代に起きた天仁大噴火(1108年)、江戸時代天明3(1783)年に発生した浅間山天明の大噴火を引き起こしたのは、実はこの前掛山です。

平成を生きる私たちの目には、前掛山は大人しく見えますが、前掛山の噴火活動の周期は400~800年と考えられており、最後の大噴火から約230年しかたっていないため、噴火のエネルギーが溜まっていないだけなのです。いわば嵐の前の静けさなのです。

登山に関しては、釜山は立ち入り禁止ですが、この前掛山までは自己責任で登ることは可能です。

そして第1外輪山の黒斑山(2404メートル)は、2万3千年ぐらい前まで火山活動していたいわゆる古浅間火山です。

その頃の黒斑山は今より400メートルぐらい高く、山頂も今の湯の平高原の方にありました。それが山体を吹き飛ばす破局噴火によって消滅し、山の中央部はカルデラとなって現在の湯の平高原となり、西側と北側に残った残骸が黒斑山、蛇骨岳(2366メートル)、仙人岳(2319メートル)、鋸岳(2254メートル)となっています。

今の黒斑山は、かつての火山のなれの果てのため火山活動はありません。マグマの上昇は黒斑山の東側にずれ、今の釜山、前掛山に活動場所がすれたからです。

さらの浅間山の東、群馬県側に目を向けると、側火山小浅間山(1655メートル)があります。

広い意味で言うなら、これらすべてが浅間山と呼ばれているものになります(本当は細かく分けて「浅間山火山群」というような名称にした方が勘違いはしないようと思いますが)

とまぁ、解説はこのぐらいに致しまして、次回のブログでは浅間山・黒斑山登山の詳細について書いていきたいと思います。

黒斑山から見た前掛山

 ↑黒斑山から撮った前掛山です。一般的に旅行誌などで浅間山として紹介されているベストショットは、この黒斑山からのものです。確かに美しい姿だったなと思います。

分かり難いのですが、山頂部分にぼんやりと二重になっているように見える部分が釜山(浅間山)の山頂部分です。

はぁ、気持ち的には明日にも前掛山へのリターンマッチしたいんですけどね・・・(未練たらたら)。






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Last updated  2012.05.26 00:26:46
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