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カテゴリ:防災・減災・生存術
昨日、9月1日は言わずとしれた「防災の日」です。 今年もあちこちの自治体で避難訓練がおこなわれていましたね。 8月31日にはフィリピンでマグニチュード7.6の地震、その前日は宮城県沖でマグニチュード5.7の地震と、最近また大地が落ち着かない感じになってきましたので、今年も緊張をもって防災の日を迎えた方も多かったのではないかと思います。 また、フィリピンでの地震と前後して、南海トラフ巨大地震予測が発表されました。 最悪の場合死者32万3千名、倒壊・焼失建物238万6千棟、浸水面積1015平方キロメートルという数字に、強い衝撃を覚えた方も多いのではないでしようか。 今回のシミュレート結果で興味深いのは、地震発生の時刻や季節で試算をしていることでしょう。地震発生の時間や季節は96パターン、全壊建物の想定も48パターン作ったそうです。 今までのシミュレーションでは、地震の規模とそこから想定される建物の倒壊や津波などの試算がメインで、季節変動や時間帯などは取り入れられないことがほとんどでした。 いかにコンピュータを使っても、シミュレーションの条件が複雑すぎて、まとめるのに時間がかかりすぎて(当然予算も大きくなりますし)、取り入れるのが難しかったのです。 あとどこの自治体にしても、地震や火山噴火で大きな被害が出るという内容が公表されると、産業にも観光にも大きな影響が出るため、ハザードマップの策定には及び腰になってしまっていました。 ただ、先年の震災の影響もあり、いつまでも後回しにしているわけにはいかないと本腰を入れて作成されることになったのです。 さて、南海トラフ巨大地震で、死傷者が最も多く出ると想定されるのは、冬の強い風の深夜時、紀伊半島沖の断層が動いた場合、上にあげた被害が出ると想定されています。 ただし死者の数などは、あくまでも想定の数字であることは言うまでもありません。 地震の被害想定地域の住んでいる方々(他人事みたいな言い方していますが、私もその中の1人です・汗)の努力次第で、犠牲者の数は大きく減らすことが出来ます。 老朽化した橋の作り替え、堤防の整備などは、行政でなくては出来ませんが、個人レベルでも、例えば家具が倒れないように転倒防止対策を講じる、ガスの元栓を閉め、電気のブレーカーをあげて避難するだけでも火事の確率は大幅に減ります。また海辺や河川に近い方は、津波の際、避難できそうな高所をいくつか探しておくのもいいでしょう。 そういった気配りで、被害は少しでも減らすことが出来ます。いたずらに地震を怖がるのではなく(南海トラフ巨大地震自体、発生確率は高いものではありません)、前向きに考えた方がいいかなと思います。 ともかく生きている内に遭遇したくありませんが、「備えあれば憂いなし」の精神で、心構えは作っておきたいですね。 それではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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