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カテゴリ:プラモデル・大戦機
昨年夏に、フィンランド軍仕様のアメリカ製バッファロー戦闘機(フィンランド名「ブルーステル」)がハセガワから再販されました。その時買ったものの、作る機会もなくずっと積みプラ状態でしたが、正月休みに機体を組み立て、先日の三連休にようやく塗装とデカール貼り付けて完成しました。 今回作ったのは、フィンランド第2位の撃墜王ハンス・ウィンド大尉(75機撃墜。退役時の階級)、32.5機撃墜の「ついてないカタヤイネン」こと、ニルス・カタヤイネン中尉(階級は退役時)の2機です。 写真左端から、カタヤイネン機、ハンス・ウィンド機、 そして前作ったエイノ・イルマリ・ユーティライネン准尉機です(ちなみにこの3人の撃墜数足すと、なんと201機になります)。 3機のブルーステルと記念写真撮ってみましたが、中々壮観な眺めです。
上2枚がカタヤイネン機です。冬季迷彩のため下をダンボールにしてみました。白シーツのままだとやっぱり目立たなくて(笑)。 彼ニルス・カタヤイネンは、ユーティライネンとは異なる意味で、逸話の多い人物です。 13回目の出撃で撃墜5機を達成して、エースの仲間入りをしているほど優秀なパイロットなのですが、半面13回の内6回も被弾や機体故障で死にかけているという、ついていない人でした。 この出撃する度に被弾や故障に見舞われる不運は最後までつきまといまして、周囲から「ついてないカタヤイネン」というあだ名をつけられてしまいました(度々貴重な戦闘機を壊すため、一時左遷されて飛行機に乗らせてもらえない時期もありました。本人も「飛行機に乗れなかった時が一番辛かった」と回想しています)。 もっとも、親友であるユーティライネンなどに言わせると、「カタヤイネンほどついているヤツはいない。普通のヤツなら1度目のトラブルで死んでいる。あいつは「不死身のカタヤイネン」だ」と評しています。もっとも「ついていない・・・」の方が、冗談の種になりやすいこともあって、そちらが定着していますが。 最終的に32.5機を撃墜し、フィンランド軍人最高位の勲章であるマンネルヘイム十字章の最後の受勲者となっています。
一方こちらはハンス・ウィンド機です。 ハンス・ウィンドは巧みな戦術家として知られ、若いながら中隊長に抜擢されるなど、指揮官としての技量も備わった人物でした。 フィンランド軍人最高の勲章であるマンネルヘイム十字章を、2つもらっているパイロットは、彼とユーティライネンだけです。 生涯で75機も落とした彼ですが、最も落としたのはブルーステルでの戦果でした。なのでハンス・ウィンドというと、「ブルーステルの名人」という呼び名もあります。 特に彼が愛用したBW-393号機は(写真だと見にくいですが、BW-393号機の機体番号つけました)、ハンス・ウィンドが乗る前は、エイノ・アンテロ・ルーッカネン少佐(51機撃墜のフィンランド第3位のエース)が搭乗していたため、この機だけで、トータルで41機撃墜という、単機での撃墜数世界一を誇る殊勲機となっています。 残念ながらBW-393号機は、1944年7月にソ連軍の空襲で破壊されてしまって、現存していません。
さて、今回1/72サイズの飛行機プラモ作っていて改めて思ったのは、このサイズの飛行機は、風防部分のマスキングが非常に難しいという点でしょうか。 不器用な私は風防の塗り分けは早々に諦めました(汗)。 と言うわけで、今度は1/48サイズのフィンランド軍仕様のブルーステル、作ってくれないかなぁ(苦笑)。 それではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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