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2014.01.07
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カテゴリ:プラモデル・艦艇

綾波と

さて、綾波の武名を轟かすことになる第3次ソロモン海戦(昭和17(1942)年11月12~16日)を見てみたいと思います。

詳しく触れていると、本が一冊書けそうな分量になってしまうので、前振りはなるべく簡単にしたいと思います。・・・なるべくね(汗)。

第3次ソロモン海戦は、ソロモン諸島ガダルカナル島を巡る戦いの1つで、日本軍のガダルカナル放棄を決定づける戦いです。

昭和17年8月の米軍のガダルカナル島上陸以来、同島は日米両軍が陸海空に激しい戦いが繰り広げられていました。

11月時点、日本側は奪還を諦めておらず、すでに投入された陸軍第2師団に加え、第38師団を増援することに決めましたが、ガダルカナル島の制空権は米軍にあり、輸送船団を送り込むことは事実上不可能な状況でした。

日本側は制空権を奪うため、零戦隊が連日出撃していましたが、ラバウルとガダルカナル間はおよそ1千kmもの距離があり、滞空時間は30分しかいられない上に、往復8時間もの飛行時間を要するため、ガダルカナルで待ちかまえていればいい連合軍戦闘機隊と比べて著しく不利で、消耗ばかり多く苦しい戦いを強いられていました。

そこで日本海軍は、ガダルカナル島ヘンダーソン飛行場(現在のソロモン諸島ガダルカナル島ホラニア国際空港)を艦砲射撃で破壊して、その隙に増援部隊の輸送をおこなうことにしました。

10月13日深夜から14日にかけて、戦艦金剛、榛名(2隻とも金剛型戦艦)が艦砲射撃に成功して、米軍も大打撃をこうむったものの、飛行場の機能全てを破壊するに至らず、米軍も必死に増援部隊を投入したため、制空権確保は出来ませんでした。

そこで日本側は、再度大口径砲を持つ戦艦による艦砲射撃を計画し、今度は戦艦比叡と霧島(こちらも金剛型戦艦)を出撃させることにしました。

11月9日、ガダルカナル島砲撃を目指す挺身艦隊は、トラック泊地を出港しました。

しかし暗号解読で日本軍の動きを察知した米軍も、新鋭戦艦ワシントン、サウスダコタを含む艦隊を、ガダルカナル沖に出撃させました。

この時、日米双方とも、先の南太平洋海戦(10月26日)で空母航空隊が消耗していたため、水上艦艇のみの出撃という珍しい展開になっています(残存母艦航空隊は、地上基地に進出して、戦闘に参加しています)

11月11日、日本側の偵察機が、ガダルカナル島へ向かう米艦隊を発見し、双方とも敵艦隊が存在することを認識しながら、アイアンボトム・サウンド(日本名「鉄底海峡」。激しい戦闘で日米両軍艦艇、航空機が沈んだことから名付けられました。ガダルカナル島とその北にあるサボ島周辺海域をいいます)へと接近しました。

そして12日夜、日米艦隊は遭遇、戦闘に突入し(第三次ソロモン海戦初日、第1夜戦ともいいます)、日本側は戦艦比叡が操舵室破壊によって航行不能となり、自沈に追い込まれました。

米軍も軽巡洋艦アトランタが大破(後に自沈)、駆逐艦5隻を失い(他に退避中の軽巡洋艦ジュノーが、日本潜水艦伊26の雷撃によって撃沈されています)、艦隊司令官のダニエル・キャラハン少将(前にブログで書いた戦艦ミズーリ艦長ウィリアム・キャラハン大佐の実兄)と、次席指揮官スコット少将が戦死して、艦隊の指揮系統が壊滅するなど、双方とも大きな痛手がでています。

飛行場砲撃に失敗し、一端北へ退避した日本艦隊ですが、山本五十六聯合艦隊司令長官は、再度の攻撃を求めました。米軍空母が動けないうちに(実際には動いていましたが)、ガダルカナル島を奪還しなければ、戦局打開のチャンスはないと考えていたのです。

戦艦霧島を中心に、日本艦隊は再びガダルカナル島を目指し、米軍も先の戦いに参加できなかった戦艦ワシントンとサウスダコタを投入しました。

13日、重巡洋艦鈴谷と摩耶がヘンダーソン飛行場を砲撃し、航空機全損18機、損傷32機の損害を与えましたが、艦隊同士の遭遇はなく、両軍とも艦隊の再編と補給、索敵に1日を費やしています。

そして14日夜、第三次ソロモン海戦二度目の夜戦が発生します。そして、ようやく綾波の話です(汗)。

綾波1

この時、綾波の属する第3水雷戦隊(軽巡洋艦川内を旗艦として、駆逐艦綾波、敷波、浦波で構成されていました)は、掃討隊として本隊に先立って、サボ島近海に進出しました。

ここから、綾波艦長として第三次ソロモン海戦に参加した作間英邇中佐の証言に触れながら、見てみたいと思います。

「掃討隊という名前がついていますが、敵を発見して主隊に知らせるのが任務で、敵を掃討するという意味のものではなかったんです。

ガ島(ガダルカナル島のこと)の手前に、サボ島という小さなお碗を伏せたような島がありますが、この島の手前で私の綾波だけが戦隊と別れて、サボ島を右から左に索敵する。他の艦(浦波と敷波)は左から右回りに索敵して、島の向こうで合流するという行動を取ったわけです」

この証言は重要です。

防衛研修所戦史室(現在の防衛省防衛研究所戦史部)がまとめた『戦史叢書』では、掃討隊は川内を含めた4隻で、川内と綾波が一緒に行動していたと記録されているからです。

さらに言うと、『戦史叢書』では、浦波が単縦陣でサボ島南水道を西に向かって航行する敵艦隊らしきものを発見して川内に通報し、川内は浦波支援のために綾波と分離してサボ島の北側に向かったとしています。しかし作間はこの夜は「川内はずっと離れていたと見えて、(姿を)見ていません」と言っています。

『戦史叢書』は、第3水雷戦隊司令部(司令官橋本信太郎少将)の記録を元にまとめられています。

司令官と艦長の報告では、仮に間違いがあっても司令官の報告の方が「事実」として優先されてしまいますので、司令部が川内や綾波の位置を誤認していたか、当初の予定などをそのまま報告してしまったのかも知れません。

記録に混乱は見られるものの、浦波が米艦隊を発見して、第2夜戦が始まったことは間違いありません。

「敵艦発見!」

サボ島北側から南側に下ってきた浦波は、大あわてで隊内電話(無線の一種です。ごく近距離しか通じないので、敵に傍受される危険性は低いものの、近くの艦しか聞こえません)で、すぐさま通報し、北へ向かって逃げ出しました。

しかしその通信は、綾波には届きませんでした。両者の間にあるサボ島が電波を遮断してしまっていたのです。

この時浦波が発見した米艦隊は、ウィルス・A・リー少将率いる第64任務部隊の戦艦ワシントン(旗艦)、サウスダコタ、駆逐艦ウォーク、ベンハム、プレストン、グウィンの計6隻でした。

強力な大口径砲と分厚い防御装甲を持つ戦艦2隻相手に、駆逐艦2隻が真っ正面から戦っても勝負になりません。

浦波と敷波、そしてその後ろから現れた川内は逃走し(この時、旗艦川内から綾波にも撤退命令がだされましたが、浦波の通信が届かなかったのと同じ理由で、綾波に届きませんでした)、レーダーで日本艦を見つけた米戦艦は逃げる川内らに砲撃を開始しました。

サボ島の南を進んでいた綾波が米艦隊を発見したのはそんなタイミングでした。すぐさま作間艦長は、合戦準備を命じました。

「ちょうどその時、浦波に対して、敵が星弾(照明弾のこと)を撃ったんですよ。それから砲撃を始めた。そこで私は、ただちに主隊に電話(隊内電話)で報告したんです。最初に敵駆逐艦2隻がハッキリ見えた。続いてもう2隻確認したので、「敵駆逐艦4隻」と報告したんです。

ところがその後ろに大きいのが微かに見えた。それを私は重巡と判断したんです。なにしろ、月のない真っ暗な闇夜だった上に、敵艦隊の背景が真っ黒なガ島だったのでよくわからなかったんです。それで「重巡1隻」と報告しました。実際には戦艦が2隻いたんですね。戦艦とは思わなかった」

もし戦艦がいることに気がついていたら、戦闘を仕掛けずに逃げていたかも知れない。そう作間は回想しています。

ちなみに綾波からの通報は、川内以下の味方艦には届いておらず、どちらも相手に連絡が届いていると思いこんだまま行動していました。それも綾波の誤算を招くことになります。

作間は綾波が突進して米艦隊を突き崩して、味方艦が突入する隙を作れると考えていたのですが、味方艦は全速力で逃走中で、綾波だけの戦いになってしまったのです。

「機関増速! 距離8千(メートル)! 右舷砲雷撃戦用意!」

こうして綾波は単艦、米艦隊に突進していきました。

 

次回に続きます。






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Last updated  2014.04.22 22:20:11
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